人物
鳳臨グループ会長兼平田家当主・平田隆鳳の息子。人間学園の所長で、澤井を配下に持つ。下の名前は不明。
妻子持ちで2人の息子がおり、次男・平田貴行は主人公・工藤涯の同級生。
理由は不明だが、父・隆鳳をナイフで殺害し、涯に冤罪を着せた張本人。
作中終盤では涯たちとの精神的な戦いに敗北し、逮捕されたようである。
上流家庭・貴人であるにもかかわらず、苛立つと唾を吐く、失態を犯した部下を暴力と暴言で痛めつけるなど、分不相応な言動が目立っていた。
人間学園という少年院の創設者であるが、その実態は、職員が銃器を利用し、体罰やリンチによって洗脳教育を施し、社会や権力者に従順な人間にすることや、事故を装って抹殺することを目的とする監獄である。前者に関しては「不良は更生しない」、「生きていても意味のない人間はクズ」、「それを権力者である我々が活用する」、「まさにクズ活用」などと常軌を逸した言動をとっていた。
この「クズ活用」発言に関しては、少年読者層から見れば反発を招く物ではあるが、社会や世相を風刺、もしくは「この世の心理」ともいえるような発言でもある。
しかし、最後は涯の行動が奴隷化された人間学園の少年たちに伝播し、反乱を起こした様相は、作者の別作品『賭博黙示録カイジ』の利根川幸雄がEカード対決にて主人公・カイジに敗北する様相「奴隷は……二度刺すっ……!」と同類であり、なおかつ具現化されたようなものである。