「ズバッと参上! ズバッと解決! 人呼んでさすらいのヒーロー!! 快傑ズッバァァァット!!!!」
ジャンプ力:400m
走力:マッハ7
概要
『快傑ズバット』の主人公であり、日本一の私立探偵・早川健がズバットスーツを着用した姿。
どこからともなく颯爽と悪人たちの前に姿を現し、上記の名乗り口上を掲げた後に、対峙した相手の罪状を並べ立て、「許さん‼」と一喝して戦闘を開始する。
例え早川本人が脱出不可能なピンチに陥っていようが、どう見たって死んだとしか考えられない状況になろうが、その次の瞬間に飛来する「ズバッカー」の爆音と高笑いと共に登場する。劇中の登場人物には早川の危機をズバットが救ったかのようにも見えてるだろうが、何時、どの様にして窮地から脱出して相手に悟られずにスーツを着ているのかについては永遠の謎。………というより突っ込まないのが礼儀である。言うまでもないが、早川は危機からの脱出技能も日本一なのだ。
ズバットスーツ
早川の親友であった科学者・飛鳥五郎が設計した宇宙探索用強化スーツ。
普段は飛鳥の形見でもある早川の白いギターの中に収容されている。
収納ギミックは、ギターのボディ裏面に付けられている観音開きの扉が開閉するパターンと、ボディ裏面全体がネックとの接合部付近を軸にしてボディと平行に回転するパターンの2通りが確認されている。
これを着用すれば1000度の高熱や零下100度の超低温にも耐える事ができ、20km以内の音を聞き分け、怪力を生み、ガード能力が向上する。また走力はマッハ7となり、400mのジャンプ力を得られるなど、超人並みの能力を得る事ができる。
実際に劇中でも10tの重量に耐える事ができる特殊鋼で作られた鎖を引き千切る、実験で鉄棒でスーツを殴り付けても逆に鉄棒が折れる、拳銃を手でまるめてクシャポイするといったシーンが存在している。
ただしスーツの活動時間には5分という制限が有り、残り1分を切るとヘルメットの両耳部分に備え付けられたタイマーから時間が迫っているという警告ブザーが鳴り、時間切れになると着用者諸共爆発してしまう。
これを防ぐためにはタイムリミットまでにヘルメットのマスク・バイザーを開けば良いのだが、それは同時にパワーアップアシストの機能も停止する事も意味しており、そうなるとスーツは途端に鉛のような重さになり、直立して立っているのがやっとという状況になる。要は全く身動きが取れなくなるという弱点がある。
それ故に早川はタイムリミットが50秒を切ると、必殺の『ズバットアタック』を決めて相手を叩きのめすという戦闘スタイルと取っている。
その一方で、早川もこのデメリットを解消しようと密かに研究を続けていたが、流石に日本一の腕前を持つ彼も科学者ではない為、最後までスーツは未完成のままであった。
またこのデメリットについては、経緯は不明だが物語の中盤でダッカー側に知られるようになり、幹部たちはあの手この手でズバットとの戦いを何とか5分以上引き延ばそうと苦心する様になった。
ちなみにこのデメリットを克服したシルベール製の強化スーツが登場するが、その製法はダッカー側に渡ってしまった為、ズバットスーツの強化には至らなかった。
なお、装着していない=アシスト機能が停止して鉛のように重いはずのスーツを普段はギターに入れて担ぎ、あまつさえ演奏までしてるように思えるが気にしてはいけない。
技
ズバットアタック
ズバットの得意技であり必殺技。体を捻りながらジャンプし、急降下キックを放って相手の戦意を喪失させる。
極初期は両脚を広げて飛びかかり、相手を挟み込むタイプのものが使われていた。
ムチ
またの名を『ズバット十字剣』。ベルトの右腰部分に備わった赤色のムチで、ズバットのトレードマークを模したZ型の赤い柄をしており、厚さ20cmの鉄板を切り裂く威力に加えて振り回すだけでマシンガンの弾丸全てを叩き落とせる。またムチの柄は敵に突き刺すことも可能。
ちなみに公式設定では『Z剣』との表記が見られるものも存在している。
天地返し
相手をムチに巻き付けたまま振り回し、数度地面に叩き付ける荒技。
ズバットビュート
赤く光るムチを振るい、敵にZ型の斬撃を浴びせる。
『オーズ 電王 オールライダー レッツゴー仮面ライダー』にて、ジェネラルシャドウにとどめを刺した。