概要
番組の特色ゆえに構成員の全員が奇抜な格好やメイクをしただけの普通の人間たちのみで構成された、子供向け特撮番組史上類を見ないほどに珍しい悪の大組織。
秘密結社的な一面でもあるようで、警察すらその実態や全貌を掴めておらず、かの早川健ですらも最終回直前までその存在に気付いてすらいなかった。
ダッカーの傘下にある犯罪組織のボスやその部下達はほぼ全員が組織の頭文字のDのマークを身に着けており、彼らが使用する武器や車などの移動手段に使われるものから戦闘員達が着用している衣服もDの文字が刻まれている。
早川も序盤の段階で相対する組織の構成員がDの文字を刻んだ衣服をまとっていることに気付いてはいたが、終盤に至るまで上部組織の存在に気付かなかった。
その目的は無限に殺人を繰り返し、最終的には世界を掌握する=世界征服である。
構成員
ダッカーの支配者。
「誰だろうと幸せな奴らは皆殺しにしてやる!」と言い切る極めて危険な男。
武器は刃状のブーメランで、普段はダッカーの本部から配下達に指令を発している。
基本、配下を褒める事は少なく(劇中で褒められたのは、麻薬で荒稼ぎを行う紅バラ連盟の紅蜘蛛と、ナチス連合会のナチスジャガーのみ)、大抵は一大組織であるダッカーの一員であるにもかかわらず、方法が手ぬるい事に激怒して恫喝したり、苛烈な方法を使って発破を掛けるのがお約束。
当初彼こそが早川の親友・飛鳥五郎の仇だと思われていたが、実際にはダッカーの表向きの首領であり、真の首領である総統Dの傀儡に過ぎなかった。
ダッカーの傘下にある組織。ボス、用心棒、下級構成員(戦闘員)から構成されるいわゆる一般怪人枠。詳細はリンク先を参照。
天海山三兄弟
演:仙波和之(竜天丸)、佐藤好将(竜海丸)、守屋俊志(竜山丸)
第31話~最終回に登場。
ダッカーの最高幹部を務める三兄弟で、名は順に「竜天丸」、「竜海丸」、「竜山丸」。
表向きには謎の組織の用心棒という事になっているが、実際にはダッカーの真の首領である総統Dの側近兼ボディーガードで、マシンガンや刀の仕込まれた金剛杖を武器にする。
パニッシャーとしての側面も持っており、秘密を喋った首領Lの口を封じた。
飛鳥の遺した遺産であるシルベールの製造法を悪用して作成したスーツを纏いズバットと最後の決戦を繰り広げる。
演:矢吹二朗
最終回に登場。
世界を股にかける大犯罪組織・ダッカーの総元締め(真の支配者)。
曰く「私が姿を現し自己紹介する相手は、これから死んでいく人達に限ります」
早川健の親友であった飛鳥五郎を殺害した張本人で、その理由は彼が自身の正体に気付いたからであった。
その正体は、早川健のもう一人の親友・東条進吾の中学時代からの親友・神竜伸介(じんりゅう・しんすけ)その人で、高い記憶力を持つ変装の名人。
表向きには国際秘密警察の捜査官として活動しているが、実際は殺人による世界征服という残虐極まりない野望を抱いており、その実現のためにダッカーを組織し、裏で操っていた。
黄金の覆面で素顔を隠しており、天海山三兄弟と同じくシルベール製の強化スーツを着用している。
逆に飛鳥の遺したシルベールの製造法を見たことがあるのは飛鳥の妹と、彼女からの相談を受けた神竜のみだったと言う理由から早川に正体を見破られた。
作中では「そうとうデー」と発音している。昭和期においては「D」をドイツ語風に「デー」と発音することは珍しくなく、「ディーゼルエンジン」も「ヂーゼルエンジン」ないし「ジーゼルエンジン」と表記することが多かった。ちなみに法律上では現在でも「ジーゼルエンジン」が正しい表記である。