概要
大衆児童文学の作家高垣眸(たかがきひとみ)の長編時代小説。1935年（昭和10）1月から12月、『少年倶楽部(くらぶ)』(講談社)に連載。
主人公は三葉(みは)・珠三郎(たまさぶろう)の姉弟で、江戸城中に捕らわれている軍学者の父、山鹿士行(やまがしこう)を救出しようとする。この姉弟の危機を幾度も救ってくれるのが黒頭巾という謎の武士である。実は後に姉弟の兄であると判明する。
映画
1936年に新興キネマ製作の映画が2本公開された。主演・大谷日出夫。
東映製作で1953年 - 1960年までに9作の映画が作られた。主演・大友柳太朗。
TVドラマ
1965年にNETテレビ、1966年にフジテレビ、1976年にNHKの「少年ドラマシリーズ」枠、1981年にフジテレビの時代劇スペシャル枠、1990年にTBSで単発のスペシャル番組、で放送されている。(1981年と1990年はスペシャル特番、81年版だけタイトルが「怪傑黒頭巾」快の字が違う)
パロディ
- つボイノリオの1976年に発表されたシングル「怪傑黒頭巾」は同作品からとられた。
- 「カイケツ風呂頭巾」…永井豪の短編漫画。
- 「快傑☆うたずきん!」…戦姫絶唱シンフォギアの劇中劇。
