概要
基本的に、他作品のファンタジーで出てくるような「好戦的・残忍・卑怯・不真面目」等のような性格をしたものが多い。その度合いは悪魔によってピンからキリまであり、「ピンポンダッシュ」などのような子供の悪戯で済むようなものもいれば、「大量虐殺」などのようにまさに残虐非道を絵に描いたようなものまで様々である。
これだけ聞くと血も涙もない絶対悪にしか聞こえないが、全ての悪魔がそうではない。例えば、ラハールをはじめとした歴代主人公は表面上悪辣な言動をとりがちだが、よほどの理由がない限り無益な殺生はしないし、自分なりに他者への気遣いや思いやり、愛情を持っている。
上記の主人公たち以外では、アクターレやラズベリル、ロザリンドやウサリアなどもこれに該当する。さらに言ってしまえば、ラズベリルのように進んで善行を行いそれを誇りとする悪魔も稀にだが存在する。
このように、性格や言動は全体的にみると心根が善良なものも決して少なくはない。そんな彼らが共通して言えることは自分の信念や欲望に忠実であることである。要するに、悪魔の性格や言動の本質は誰よりも自分らしく生きることモットーとすることだと言える。だからこそ、極端ではあるが前述のラズベリルの善行のように悪魔らしくないどころか下手な善人よりも善人な悪魔がいることに関してもこの本質を考えれば実は全くおかしくないのだ。
ただし、前述のように「好戦的・残忍・卑怯・不真面目」な悪魔が基本的に多いのも事実ではあるし、大半の悪魔たちにとって、「愛・友情・善行」の価値観は理解しがたいもしくは、理解できても(理由は様々だが)受け入れられないものであるのも事実である。特に後者に関しては歴代主人公の大半も例外ではない。このため、人間や天使のほとんどのものからは同情の余地のない悪として偏見を抱かれることが多い。
悪魔の存在意義
「4」では、悪魔の存在意義は「悪事を働く人間を恐怖でもって戒めて、世界の秩序を保つ必要悪」であることが明かされた。(逆に、善良な人間に希望を与えて助けるのが天使の存在意義である。)
この事実は「4」でしか明言されていないが、「1」で登場したとある人物が、上記の存在意義を忘れてしまった悪魔が多くなったことに嘆くシーンがあるので、シリーズ共通の事実ととらえて間違いなさそうである。