概要
ここでいう悪魔は「ハズビン・ホテル」と「ヘルヴァボス」に共通する概念である。
様々な種族がいて、階級や能力も異なる存在である。殆どは、人間とはかけ離れた容姿をしていて、血が濃い相手(つまり親子)は似た容姿になりやすい。
この世界線上では、キリスト教の思想を元とされているが、全てが同じというわけではない。
例えば悪魔の概念はキリスト教の悪魔とほぼ同一のものと捉えて良いが、一部作者独自の解釈が入っている。特に下に述べるような階級については原本での記述はないので、オリジナルと考えてもよいだろう。
階級
悪魔の階級はルシファーを始めとしたもので成り立っている。
特にチャーリーといった聖書で地獄の貴族として紹介されているような悪魔の家族も本作では貴族と呼ばれているようで、生まれながらに強い能力と権力が与えられる。言及はされていないが、七つの大罪の悪魔も貴族に含まれると考えられている。ただし、それ以外の悪魔は全員同じ階級かといえばそうではなく、罪の重さ(アラスターが代表)やカリスマ性(ヴァレンティノが代表)なども加味された上で、死後恐らくランダムに悪魔の種族や能力、権力が与えられる。この2つの作中では一般的にはインプが多いと考えられる。とはいえ種族は能力に直接関係するわけではなく、ブリッツなどのようにそれなりに強い悪魔も存在する(とはいえ階級は下だが)。そのため、貴族でなくとも例外的に強力な悪魔が存在することがあり、そのうち特に強い悪魔は上級悪魔と呼ばれる。ハズビン・ホテルでは貴族(チャーリー)が主役なので殆どが強力な悪魔で構成されているようだが、本作では一般人(ブリッツ)が主役なので普通そこまで会える機会はない(ストラスなどは例外)。
ちなみに天使もほぼ同じような仕組みで、神と呼ばれる存在に創造された天使を頂点として、家柄の良さや貢献度に合わせて階級も変わっていくと考えられている。
階層
ヘルヴァボスではしばしば地獄の地名について話す時これを用いる。
階層はそれぞれ七つの大罪から名付けられており、色欲の階層、暴食の階層などという区分けがなされている。それ以外の区分はないため、地獄生まれの悪魔が出身地を名乗る際はそれを使う。
英語(つまり公式)ではRingsと表記され、聖書に登場するものと同一の名称が使用されている。
リングと言う名から連想されるように、階層は輪のような形をしており上から順に傲慢⇛憤怒⇛暴食⇛強欲⇛色欲⇛〇〇(嫉妬の可能性が高いが未だ言及されず)⇛怠惰という並びをしている。※1
また、階層によって住む悪魔の印象だったり種別だったりが大体わかるとはブリッツ談。地球でいう人種や国の違いみたいなものなのかもしれない。ブリッツによれば憤怒は近親交配が多いとかなんとか言っていたが、真偽は不明。
ちなみに階層ごとに空の色が異なるようで、傲慢は血を連想させるような赤色、憤怒は夕暮れのようなオレンジ色、暴食は真っ昼間のような黄色、強欲は薄暗く藻が広がっているような緑色、色欲はネオン街のような青色、怠惰はハートが溢れていそうな(真っ)ピンク色である。朝昼晩で色が変わるという地球とはもちろん異なり、太陽はないので階層を移動しない限り空の色はいつまで経っても変わらない。公式によれば色については虹がモチーフだとか。
異なる階層に移動できるのは生粋の悪魔のみ。その理由は定かではないが、とにかく元人間である罪人は移動することが不可能。最初地獄に堕ちたのはルシファーとリリスだけだということから、その次に堕ちたと考えられる初期の罪人の子孫が現在の地獄生まれの悪魔であると考えられるため、まだ不確定ではあるが罪人の子孫(最も早くて子供?)は移動可能だと思われる。
主にエレベーターのような機械や移動バスが基本だが、車やヘリコプター、ポータル、時には馬といった交通手段で移動することも可能らしい。
詳細
階層名(支配者) | 作中での主な登場場所 |
---|---|
傲慢(ルシファー) | ハズビンホテル第一期全舞台、ヘルヴァボスの主な舞台(IMP本社など) |
憤怒(サタン※2) | ストライカーの鉱山採掘場 |
暴食(クイーン・ベルゼブブ) | 暴食のパーティー会場(ベルゼブブの屋敷) |
強欲(マモン) | ルールーランド(LooLooのほう)、マフィアタウン、ランサム、クリムゾン(モクシーの父)宅、マモンシアター |
色欲(アスモデウス) | オジー(アスモデウス)宅、オジーの工場、オジーのカップルクラブ |
〇〇(不明) | 不明 |
怠惰(ベルフェゴール※3) | セントアンズ病院(ワクチン接種に行った病院) |
注釈
※1ヘルヴァボス本編でブリッツのスマホアプリの中にあった地獄の地図アプリのアイコンより。
※2聖書ではルシファーと同一とする意見もあるが、本作では異なる人物として描かれる予定。
※3登場予定(未定)