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愛さと

ちかさと

愛さととは、ジャンプSQで連載中のアミュー作『この音とまれ!』における久遠愛と鳳月さとわのカップリング。

概要

この音とまれ!』に登場する主人公久遠愛鳳月さとわカップリング

神奈川県立時瀬高等学校箏曲部の仲間であり、クラスメイト同士。身長差は20㎝。


元々本作はさとわを主人公にする予定であったが、紆余曲折を経て愛と倉田武蔵のW主人公としてスタートした。さとわも当初の主人公の座こそ譲ったものの二人に次ぐメインキャラクターとして配置された。

二人が入部した頃は愛が起こしたことになっていた事件の影響もあって犬猿の仲で自分の箏にも触らせないほどだったが、愛が真剣に箏に向き合っていることを理解してからは良き仲間、切磋琢磨する対等なライバルへと変化していった。

次に変化が訪れるのはさとわが風邪でダウンした時。成り行きで彼女に届け物をした愛は故あって親元を離れ一人で暮らす彼女が高熱で意識を失う場面に遭遇してしまう。妙な気を起こすどころか仲間として一晩看病し、翌朝には卵粥を作っただけでなく、彼女が話したくないデリケートな問題もはぐらかす等ヒーローとしてその場を後にした。これがきっかけとなってさとわは愛を少しずつ異性として意識し始めるようになっていく。


現在、このカップリングの本編での最大のハイライトは、母と和解し、鳳月会の家元後継者に復帰したさとわのお披露目・晴れの舞台、愛の叔母である衣咲や花屋の店員によるコーディネートがあったとはいえスーツを着こなし、一輪の花(ピンクのラナンキュラス)をさとわに贈ったシーンである。見開き4ページをクライマックスにした二人のやりとりは公式が最大手のお手本とすら言っていいほどの名場面。

これ以外でも、関東邦楽祭の頃は(悪気はないものの)デリカシーのないセクハラ紛いの言葉を投げかけてさとわを本気で怒らせていた愛が、合宿中に寝ぼけてさとわに抱きついたことを「…嫌な、怖い思いさせて、ごめん…なさい」と素直に謝り、さとわも「びっくりはしたけどそれだけよ」「これだけ四六時中一緒にいるんだから、今更久遠のこと嫌だとか怖いとか思うわけないでしょ」と返すなど、二人の精神的な成長が見られるシーンなど、盛りだくさんである。


相手への想いを誤魔化すことがかえってすれ違いになってしまいながらも絆を深めていく、公私共に事実上のパートナーとして足りない部分を補いつつも支え合っている作中もう一組の事実上の公認カップリングである武ヒロとは違い、こちらは事故や愛がさとわを庇うことによって起こる結果的な身体の触れあい、もしくは恋心を自覚できていない愛がつい彼女の髪に触れたりといった肉体的な接触が原因での、特にさとわ側の気恥ずかしさからくるすれ違いを経ながら距離が近づく、作中随一の演奏力を持つさとわに驚異的なスピードで上達する愛が追いつこうとし、演奏の面でも対等な存在になろうとする切磋琢磨するライバル関係が互いを尊重へと繋がり、結果として恋愛感情に昇華されつつあるのが特徴…というか、この二組が対照的、対の存在として構成されているきらいがある。



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この音とまれ! 久遠愛 鳳月さとわ

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