概要
監督サム・ペキンパー、主演ジェームズ・コバーン。原作はドイツの作家ヴィリー・ハインリッヒの小説 "Das Geduldige Fleisch" 。サム・ペキンパーもジェームズ・コバーンもアメリカ映画界の人間だが、映画はイギリスと西ドイツの合作でアメリカ映画ではない。
ペキンパーの監督作品の中で唯一の戦争もので、第二次世界大戦を題材にドイツ軍兵士が主人公という点も70年代当時としては珍しいものだった。
原題は"Cross of Iron"で、これは鉄十字勲章を意味している。
登場人物
- シュタイナー曹長(演:ジェームズ・コバーン) - 叩き上げの兵士。階級は話の開始時点では伍長だが、シュタイナーを上手く使おうとしたシュトランスキーの推薦で昇進した(日本語版字幕などでは階級の訳が不正確で軍曹とされていたりする)。
- シュトランスキー大尉(演:マクシミリアン・シェル) - 冒頭、西部戦線のフランスから東部戦線のロシア南部・タマン半島へ着任してくる。プロイセン貴族の生まれ。名誉ある鉄十字勲章に強く執着しているが、それに値するだけの有能さは持っていない。
- トリービヒ少尉(演:ロジャー・フリッツ) - シュトランスキーの副官。
- エヴァ(演:センタ・バーガー) - 従軍看護婦。負傷して前線から退いてきたシュタイナーを看護する。