概要
埼玉県医療整備課が、O157予防のPRとして製作したポスターにアニメのキャラクターなどの美少女を使用した一連の出来事をさす。(2001年?~2002年?)
あずまんが大王のキャラクターを使用したものが有名。ぽよよんろっくのひなちゃん(ひなちゃんぽよよ)や、KIMちーがデザインしたステッカー(円形)などがあり、共通して美少女を斜め上の視点で捉えた状態で、両手を軽く前面に伸ばした格好を描いている。
それには『手を洗おー!』と可愛らしい文字で表記され埼玉の公共機関に張り出され、さらにはバスの図柄に採用されて県内を走りめぐった。そのPR活動に影響され、多くのキャラクターで製作されたパロディーがネット上で出回り話題となる。(上記はそのパロディの一例)
その後
話題となり、広く知れ渡ったことにより勢いの付いた埼玉県医療整備課はサーカスと提携し、「水夏~おー・157章~」の製作を発表。サーカス代表作品として知られる「水夏」(すいか)のキャラクター達とO‐157について学ぶ内容のソフトウェアが企画された。
しかし、ソフトウェアは学校配布が目的だったため、原作となる水夏が成人向けゲームソフトであることを問題視する声が上がる。
「原作の内容の核心が命の大切さだったので問題ないと考えた。」
と埼玉県医療整備課側はするも、原作に性描写が含まれているのは変えようの無い事実であり企画は中止。
その後サーカスが単独で制作を行い、「水夏~おー・157章~」が完成した。
過去の事例としての価値
「萌えキャラ?あっ(察し)」だった当時に、漫画・アニメの美少女キャラクターを行政が取り入れてPR活動を行ったのは稀な事例である。
埼玉県医療整備課は行政と美少女文化との相互協力の事例を作ったということで、大きな成果をのこしたといえる。ただエロゲーキャラ投入は流石に早すぎた模様(現在ではエロゲ絵師によるご当地萌えキャラがあったりする)。
そのほかの前例として、1994年に、東京都三鷹市の水道局のポスターにサムライスピリッツのナコルルが採用された事例がある。三鷹市はアニメ制作会社が多いためか、それ以外にもふしぎの海のナディアやサクラ大戦などのポスター等、行政を身近なものにするためとして精力的に出している。
関連イラスト
確かに消毒は大事である。