カードテキスト
レベル4モンスター×2体以上
(1):このカードのX素材を3つまたは7つ取り除いて発動できる。
●3つ:「No.」モンスター以外の、このカードよりランクが1つ高いXモンスター1体を、
自分フィールドのこのカードの上に重ねてX召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
この効果は相手ターンでも発動できる。
●7つ:次の相手ターンをスキップする。
(2):お互いのエンドフェイズ毎に発動できる。
このカードの下に重ねてX素材とする。
概要
わざわざNo.をランクアップ先の対象外に指定しているエクシーズモンスター、という所がポイント。
ランク5No.はヴォルカザウルスなどのような強力モンスターがいるため、そういったのを容易に出さないためにデザインされたと想定される。
……が、ランク5のエクシーズモンスターは素材指定が多く、召喚難易度が高めのものが多いため、ランクアップ先は、召喚のしづらいセイクリッド・プレアデスなどの強力な効果を持つモンスターが有力候補。
特にサイバー・ドラゴン・ノヴァにランクアップすれば、即攻撃力2500以上のサイバー・ドラゴン・インフィニティにランクアップできてしまう、という所がこのカードのとんでもない部分。
この点から、リミテッド・バリアンズ・フォースの逆バージョンという見方ができる。
あちらに無い点として、誘発即時効果なのでフリーチェーンで発動できる上、たいていの除去を回避するサクリファイス・エスケープができる点も大きく評価された。
また、(2)で互いのターンにエクシーズ素材を補充できるものの、補充するにはEXデッキのステラナイトのみなので、上記のランクアップ先と合わせてEXデッキを圧迫してしまうが、その欠点を無視できるくらいにランクアップ効果が強力であった。
なお、相手ターンのスキップは一見強力だが、素材7つ消費と非常に厳しく、おまけ要素でしかない。
素材補充などを考慮した専用のデッキを構築しなければならないほどに、ある意味存在が空気である。
これらの点から、大会におけるエクストラデッキ構築のワンパターン化を招いてしまうこととなり、登場から230日近い2015年10月で禁止カードの仲間入りを果たしてしまうこととなった。
そして時は流れて2022年1月。
海外の遊戯王TCGにてなんと禁止から無制限に一気に制限解除された。
- インフレが進み、相手ターンにフリーチェーンで除去を行えるカードが増えて、このカードの持つ優位性が薄れた
- フリーチェーンで出して強い外神アザトートの禁止指定
- リンクモンスターの登場により、禁止指定を受けた当時に比べてエクストラデッキを圧迫するリスクが無視できなくなった
- リンクモンスター登場の影響でランク4を採用する主流デッキが減った
これらの理由から無制限にしても問題ないと判断されたのだろう。
それでもエラッタ無しで禁止から一気に無制限と言うのは珍しいケースである。
ちなみに「このカードが環境に存在することで新規ランク5エクシーズの開発に支障をきたすのでは?」と言われていたのだが、投獄されていた7年ほどの間で増えた非NO.のランク5エクシーズはわずか10枚強だったため、このカードが環境にいようがいまいがランク5エクシーズは色々と警戒されていたようである。
OCGでも2023年1月1日の改訂にて制限復帰をすることになった。
また、制限改訂情報公開後の12月17日に行われたジャンプフェスタにて2023年1月14日発売の新パック𝐂𝐘𝐁𝐄𝐑𝐒𝐓𝐎𝐑𝐌 𝐀𝐂𝐂𝐄𝐒𝐒にテラナイトの新規カードが収録されることが発表された。
さらにその新規カードにはセイクリッドと強いシナジーを持つカードがいたこともあり、「テラナイト、セイクリッド双方のテコ入れを兼ねた制限復帰なのでは」と推測されている。