曹操(ハイスクールD×D)
そうそう
CV:鳥海浩輔
ハイスクールD×Dのメイン敵組織である、禍の団の主要派閥の一つ、英雄派の首魁である男。
三国志の英雄である曹操孟徳の末裔で、同時に最強の神滅具と称される黄昏の聖槍を保有する青年。
必要とあれば人体実験や略取監禁など言った手段の選ばない危険人物だが、英雄派の主要構成員は神器を持っていたがゆえにまともな暮らしを送ることができなかったものも多く、彼等からしてみれば英雄という人類の一種の到達点という希望を見せてくれたまさに救いの光。そのため、参加メンバーの中には自ら実験台になることを受け入れた者がいるなど、相応のカリスマ性を持つ。
因みに原作終盤で発覚したことだが、一番好きな食べ物はチーズハンバーグなど割と子供な味覚を持つ。
実は ものすごい貧乏な農村出身。電気すらろくに通っていないという、日本人としては信じられない環境の生まれ。因みに曹操はあくまで自称であり、本来の名は別にある。
このころから英雄が大好きで、英雄ごっこぐらいしか娯楽がないが、ある日妖怪に遭遇して殺されかける。その際初めて聖槍を発現させるが、それを使ってあっさり妖怪を返り討ちにするなど、戦闘センスはこのころから卓越していた。
ただし、それに目を付けた正体不明の組織が彼を確保せんと動く。彼らは大金を積んで曹操の両親に彼を連れて行かせるように交渉。大金に目がくらんだ両親は、彼を預けることを決定する。
それに対するちょっとしたつもりで家出を敢行するが、それが原因となり、彼は波乱万丈な半生を送り、そして紆余曲折あり先祖である曹操の名を名乗り、英雄派となることとなる。
あのヴァーリにすら「最強の人間候補」と認められる、生粋の実力者。レーティングゲームでいうのならばテクニックタイプであり、その技量は作中でも最高クラス。ヴァーリに覇龍を使わせる数少ない存在であり、英雄派のトップにふさわしい実力を保有している。
人間であることにこだわっているため防御力はかなり低いが、そもそも一撃まともに当てることすら不可能に近いという破格の戦闘能力を保有。また、聖槍がただでさえ悪魔にとって天敵であるうえ、禁手がさらに凶悪であるため、禁手のお披露目の時は何人か別件で不在だったとはいえ、イッセーたちグレモリー眷属が手も足も出ず、むしろ手を抜かれていたほど。
戦闘においてはきちんと相手をしらべてから挑むタイプ。加えて上記の弱点が決定打にならないほどにセンスが高く、劇中において明確に有効打を喰らったことは、割と数多くの戦いが描写されているにもかかわらずイッセーが闘戦勝仏の協力のもとはなった曲射砲撃ぐらい。
たいていの戦闘においては余裕を持って対応している男であり、イッセー相手の戦いでも想定外の決定的打撃を喰らうまでは一方的に戦闘を行っていた。劇中でも基本強者として優勢に立つ側であり、覇を発動させたサイラオーグの連撃を体力が切れかけるまですべて回避し、魔王クラスの敵相手に一方的な戦いを成立させたほど。
反面若さゆえか油断しやすいところがあり、イッセー相手に二度もそれが原因で一矢報いられている。当人もそれをかなり反省しており、「二度とドラゴン相手に油断しない」と自省している。
所謂美形悪役で、上述の内容からも悲惨な境遇を経験してきた人物なのだが、読者からは戦闘力以外を評価している人物は少ない。
まず行動が問題だらけで、「英雄を目指す」と言えば聞こえはいいが、彼らがやってることは人間に特に迷惑をかけているわけでない人外の誘拐や洗脳といった非道さが目立ち、更には自分達の保身の為に人間の子供を人質にとる等といった下劣な行いも目立つ。
英雄派の中では優れたカリスマを持った器の大きな人物に見えても、外側から見れば器の小さく傍迷惑な行動を繰り返す小者にしか見えず、幹部の一人であったペルセウスからは愛想を尽かされ、テロリスト同然の行動が嫌で、英雄派の活動前に離脱してしまった程である。
後に改心することになるが、テロリスト時代のイメージが強すぎる事から、二次創作でもいろんな意味でボロクソに扱われることが多く、判官贔屓される事はほぼ無い。
いくら美形の悪役で生い立ちが悲惨でも、度が過ぎる行いを繰り返せば、読者から許容されず悪い評価が目立つのも仕方ないのだろう。