あらすじ
東方見文録(とうほうけん ぶんろく)は東南アジア大学歴史工学部旅行学科の四回生。シルクロードにおける素粒子分裂による時間旅行を研究していた。
ちなみに彼は商人の家系の生まれで、夢は代官山で日本一の雑貨屋を開く事。
そんなブンロク青年は資金集めのため、そして敬愛するマルコ・ポーロに会うため自作のタイムマシンで西暦1275年のヴェネツィアに出発する。
そこで運よくマルコとその父のニコロに会い、ブンロクは動けなくなったニコロの代わりとして、マルコと一緒に極東の楽園・ジパングを目指す。
主要登場人物
東方見 文録(メイン画像左の迷彩服の人物)
主人公。先述の通り東南アジア大学歴史工学部旅行学科の四回生。タイムマシンを発明するなど明晰な頭脳を持ち機転もよく利くが、誰彼構わず殴りかかるなど性格に些か問題を抱えている。跳ね上がったもみあげが特徴的。上にも書いてある通り「東方見聞録」ではない上、「東方見」までが苗字。
マルコ・ポーロ(メイン画像右の腕を組んだ人物)
もう一人の主人公で『東方見聞録』を書いたマルコ・ポーロその人。父ニコロと共にキリスト教伝授の旅に出ていたが、文禄が突然現れた事で父の腰が抜けて歩けなくなってしまった為、文禄と共に旅を続ける事となった。文禄とは対照的に礼儀正しい好青年。
備考
- 東方の後に漢字三文字が続くタイトルから、しばしばゲームファンの間である弾幕シューティングゲームと絡めたジョークが言われる。
- パッケージに「ニューウェーブ・サイケデリック・アドベンチャー」と銘打たれている通り、非常に不条理でシュールな展開・ギャグや、珍妙なグラフィック・音楽が特徴。このため、しばしばバカゲー、クソゲーに分類される。
- ストーリーも奇抜だがエンディングはもっと奇抜、かつ不気味である。トラウマEDとしても有名。当時のファミコン特有の空気があったからこそ可能であったともいえる。
- 宗教的に不謹慎・グロテスクな描写があるため当時としては珍しく任天堂からチェックが入った。現在ならほぼ間違いなくCERO指定となるだろう。なお、後述のサンプルカセットの存在により、パッケージ版ではセリフやグラフィックに修正が入り、特に性的・差別的表現、芸能人などの名前や商品名などの固有名詞が規制されたことが明らかになっている。
- ROM内に、ラストの直前でマルコが死亡するシーンで使われる予定であったと思われる、機銃によりマルコの頭が破裂しているグロテスクな画像のデータが存在する(実際のシーンではマルコが「消失する」というグラフィックのみ)。この画像と実際のシーンを組み合わせたコラ画像が「没になった幻のラスト」という都市伝説として出回っていたが、2021年9月に、非売品カセットコレクターによりサンプルカセットのプレイ画像が公開され、サンプルカセット版では本当に使用されていたことが判明した。さらに、サンプル版ではマルコの死を描写するテキストもより生々しいものとなっている。→一連のツイートのtogetterまとめ
- ナツメつながりで、メダロット4には「トウホウケン ブンロク」というキャラが登場した。(顔はモブ少年)。しかもトラウマEDのネタまで仕込んでいる。
- ちなみに愛用メダロットの名前は「マルコ」。ランキングは45位で、3体とも右手には必ずタケヤリを装備させている。脚はシャリーンで移動が速くカウントダウン攻撃を仕掛けてくる為、普通に戦うと厄介な相手となる。勝利すると「コックさん型メダロットってないのだろうか?」とコメント、元ネタはタイムマシーンの形から。
- ナツメの前作にあたる『アイドル八犬伝』とシステムが類似している。