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東雲ひふみ

しののめひふみ

東雲ひふみとは東方二次創作企画「異空郷」での博麗靈夢のポジションとなる人物である。初出は『東西夢幻葬』。
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東雲ひふみとは異空郷-0版での東雲枇文の呼称及び設定・デザインである。

名前である「枇文」が「ひふみ」と平仮名表記になっているのがポイント。

東雲ひふみが登場する異空郷についてはこちらからどうぞ。

概要編集

容姿編集

青みがかったセミロングの髪に水色(もしくは青)の瞳を持つ。青を基調とした巫女服?のようなものを着ている。

性格編集

今より幼い、-0版でのひふみの性格は旧巫女のような強くて優しい大人を目指している。ただ、所詮は子供であって素直じゃなかったり、強気な態度をとってしまうが、いざピンチという場面では自分の実力とか立場とかを忘れてとにかく助けるために体が動いてしまうタイプ。根は純粋で真面目、律儀で情に厚い。心の奥深くでは真面目・必死にやらなければ良くならないということは理解しているのだが、あくまで憧れているのは速やかに悪を倒して退ける母親であるため、必死に戦った後に負ける、真面目な性格を見せることは彼女自身恥ずかしく思っているため、ツンとした態度をとってしまいがち。しかし、前述の通りピンチや真剣な場面では体が先に動いてしまうのだが、それは枇文が旧巫女の戦う姿だけでなく、その性格にも憧れているためである。多分、助けた後に恥ずかしくなるタイプ。子供扱いが嫌いで子供扱いされるといじける。

バックストーリー編集

人喰い妖怪との関係編集

彼女が今より更に幼い時、彼女は今は亡き母親と神社で暮らしていた。実親かは不明。ひふみは母親の様な巫女に憧れており、努力を惜しむことはなかった。ある日、最近人里を騒がせていた人喰い妖怪がひふみの前に現れた。その妖怪は様子を見る限りかなり飢えている様で、一人森で遊んでいたひふみに襲い掛かろうとしたところを旧巫女が妖気を察知したのか現れ、呆気なく返り討ちにされ捕まる。旧巫女はそのまま妖怪が野垂れ死んでも構わなかったが、娘のひふみがその妖怪を可哀想と思ったのか自分のご飯を妖怪にあげるようになってしまったので、このままじゃひふみがご飯を食べなくなると思い、渋々妖怪を開放することにした。旧巫女は妖怪に「解放するかわりにひふみの遊び相手兼稽古をつける係をしてくれ」と頼んだ。旧巫女の方も巫女としての仕事があるため、中々ひふみに稽古をつけてあげられないというのが現状な為、私の仕事が落ち着くまでで良いからということで妖怪に引き受けるよう言った。妖怪の方も初めは自身の性格上面倒ごとはごめんだと断ったが、旧巫女に「成仏させるわよ」と半ば脅される形でやむなく承諾した。そのかわりに食事や寝床などは提供すると旧巫女は言った。しかし旧巫女は「妖怪退治のプロフェッショナル」なため、妖怪を余り信用できる立場でもなかった。そこで旧巫女は自身の妖力を込めたリボンを妖怪につけることを約束させた。リボンにはお札の様な効果があり、妖怪などが触ると激しい痛みが体を襲うようになっている。もう一つ効果があり、それはそのリボンをつけた妖怪の妖力や能力を著しく低下させるというもの。そしてこのリボンは決して破れたりはせず、リボンを煙黙が自力で外した場合には旧巫女に直ぐ外したことが分かるようになっている。最初は奇妙な関係だった巫女達と妖怪は、日を重ねていく事に本物の家族の様な間柄になっていった。妖怪を倒す存在の巫女と妖怪が仲良くするのには嬉しい気持ち半分、少し心配な気持ちもあった。妖怪と巫女が家族の様に本当に心から信頼しあえるのかということを。


数ヶ月を過ぎたある日、一人の外来人が東雲神社の参道で気を失い倒れているところを掃除をしていた旧巫女に発見され保護される。保護された子供、マシュは行く場所も見つからないし妖怪に襲われても胸糞悪いからという理由で行くあてが見つかるまで旧巫女が神社で預かることになった。ひふみは人喰い妖怪と共にマシュを異空郷の色んな場所に連れて行きそこで遊んだり喋ったりこの世界のルールについて教えたりしていた。それから数日がたち、マシュが異空郷に馴染んできた頃、二人で遊んでくるとひふみが言いだす。人喰い妖怪は危ないから自分もついて行くと言ったのだが、ひふみが頑なに拒みつづけるため、近くで遊んで来るんだったらいいよと許可を出してしまう。2時間程過ぎた時、旧巫女が怪我だらけのひふみと心配そうにしているマシュを連れて帰ってくる。話によると二人で人里まで遠出していたところに妖怪が現れ、それにひふみが立ち向かったらしい。しかし、敵いそうもない相手でひふみは一方的に痛めつけられていた。人集りを不思議に思った旧巫女が駆けつけた時には立っていられるのがおかしいぐらいにぼろぼろだったらしく、それを聞いた妖怪はなぜついて行かなかったのかと酷く後悔した。旧巫女はあなたのせいではないと言ったのだが、妖怪は暗い表情のまま森の中へと歩いて行った。それを見た旧巫女はひふみを連れて帰ろうとした時の人里の人間の様子を思い出しており、人里の人間はボロボロになったひふみに対し「次の巫女があんなに弱くて心配だ」「そんな力で本当に私たちを守れるの?」と不安の声や文句までこぼしていた。人里の人間は旧巫女に聞こえているとは思っていないだろうが。


森の中で人喰い妖怪は一人後悔の念に苛まれていた。こんな目に遭わせてしまった自分に不甲斐なさを感じ、ひふみにどんな顔をすればいいのか分からなくなってしまう。

そして妖怪はもうあの時のような関係には戻れない、だからまた巫女とただの人喰い妖怪の関係に戻ろうと激しい痛みに耐えながら自身のリボンを外した。

その後、旧巫女の手により人喰い妖怪は救われる(詳しい内容はこちらの記事を参照)。神社に戻り妖怪は怪我を完治中のひふみに謝ったが枇文は私こそごめんねと一つの潰れた花を渡される。ひふみは人喰い妖怪に日頃の感謝の印として何かプレゼントを渡したいと思い、家事などの手伝いをしてお小遣いをもらい、そのお小遣いで人里にある花を買った帰りに妖怪に出会ったらしく、その時の戦いで相手の妖怪に花を踏みつけられてしまったとひふみは泣きながら話した。妖怪はそのことを知ると平気といい、潰れた花を栞にして見せ、感謝の気持ちを伝えるとひふみはまた涙を流した。

夕星との出会い編集

人喰い妖怪の事件から数日がたったある日、旧巫女の友人である雲翳朔丸が幼い夕星を連れて神社にやってくる。初め夕星はひふみが何を考えているか分からなかったが、毎日会うたびひふみの内面を垣間見て、芯が通っていて真面目で努力家な枇文に対し憧れを持ち始める。(詳しくは九霄夕星の記事を参照)夕星と同じく最初はおどおどして優柔不断な彼女に呆れていたが、ひふみも次第に優しく素直で思いやりがある夕星に好感を抱いていた。だが、夕星は同じ魔法使いであるメイジーに劣等感を抱いており、凄く悩んでいた。その様子を見たひふみが神社でお泊まり会を開き、夕星を招待する。皆が寝静まった夜に、夕星が起きていることに気づいたひふみは縁側に座っている夕星を見つける。夕星は隣に座ったひふみに対して悩みを打ち明けるとひふみは夕星の手を掴み夜空に飛び立った。星の中をひふみとともに飛行している夕星は普段下ばかり向いていたため、夜空の景色に目を奪われていた。その後近くの丘に座り二人で満点の星空を眺めながら語り合い、また二人で観に来ようと約束を交わした。

マシュとの戦い編集

ひふみと夕星がよく遊んでいた頃、マシュはよく一人で何処かに遊びに行っていた。

ひふみが遊びに誘っても用事があると断られていた。マシュは人喰い妖怪の事件の時、その膨大な妖力を前にし恐怖ではなく憧憬の念をもっていた。それからマシュは妖怪になるというタブーをおかしてしまう。どの様な形でマシュが妖怪になったのか、その時は誰も知ることはなかったのだが、人間が妖怪になるというタブーを見逃せるはずもなく、旧巫女はマシュと敵対する。マシュが力で旧巫女に勝てる筈もなく、粘ったものの窮地に追いやられてしまう。しかし、人喰い妖怪との和解もあってか旧巫女はマシュを説得し、改心するように諭しマシュを暖かく抱きしめた。マシュも旧巫女の後に手を回し抱きしめ返そうと...せず、そのまま背後から薙刀状を模した弾幕で貫いた。


その後旧巫女の帰りが遅く心配したひふみは探しに行こうと外に出ると、神社の鳥居に体を預けている旧巫女の姿を見つけた。ここまで歩いてきたらしく、参道には血が滴っていた。旧巫女は「最後にあなたの顔が見れて嬉しい。私の分まであなたは幸せになってね」と残しそのまま息を引き取った。母親の死を目前で見たひふみは絶望、虚無感、悲しみの感覚に襲われる。未だに死を受け入れられないひふみは母親の好きな食べ物や思い出の品を持ち出して見せるが反応はなく、ひふみは旧巫女に抱きつくと静かに泣くのだった。泣き疲れて寝てしまった際、夢に旧巫女が現れ、東雲巫女として情けないなどのガッツをいれられ目覚めたひふみは旧巫女の髪についたリボンをつけ、旧巫女のお祓い棒を持ちマシュに立ち向かっていった。マシュは妖精などにも手を出しており、森の中の妖精たちは騒然としていた。ひふみがマシュを見つけた時には、マシュはメイジーと戦っており、その後ろで夕星は恐怖で体が震えていた。メイジーは今にも負けそうになっており、とどめを刺されそうなところに枇文が割って入った。しかし、ひふみの力はマシュに一歩及ばず、後ろの二人に攻撃が行かない様に心血を注いで防御することしか出来なかった。しかし、防御のために使っていた結界が力に耐えきれず割れ始め、全ての攻撃を防御しきれなくなりそうになった時、夕星が勇気を振り絞りマシュに体当たりをした。その隙を見計らって漸く一撃与えた。夕星は頭を打ったのか既に気を失っていたため、まだ動けそうなメイジーに夕星をおぶって逃げるよう伝え逃した。


攻撃を受け放心していたマシュは、はっと我に帰るとマシュは鋭い目つきでひふみを睨んだ。攻撃を受けたことによってこの力が有れば誰にも負けないというプライドを傷つけられたためである。ひふみは怒ったマシュの力に圧倒されなす術もなく攻撃を受けていたが、その時ひふみに付き纏っていた禍津ナギに完全に憑依させてくれるのなら力を貸すと言われ、交渉を飲んだひふみはナギに意識を支配され、その支配した体でナギはマシュをいとも容易く返り討ちにした。意識が戻ったひふみは自身につくマシュの血を目にしてまだ子供だった彼女はその光景に絶句し、気を失う。その後夕星の膝の上で目を覚ましたひふみは夕星に感謝の言葉を告げ、また眠りにつく。後々分かったことで、マシュは妖怪になったのではなく、妖怪に唆されてその身を妖怪に捧げ操られていたらしい。マシュはメノウの手によって記憶を消され外の世界へと帰された。守るべきである人間を瀕死の状態まで追い込んだことにひふみは酷く気に病み、かつての友人を傷つけてしまったという罪悪感から神社に引き篭もってしまう。次の代である巫女がこのままだとまずいと感じた鶯は母親との思い出、人喰い妖怪やマシュ、夕星との記憶を藪谷メノウに消させたのだった。メノウは記憶削除には反対しており、ひふみをこの感情に立ち向かわせるべきだと述べたが、旧巫女を失い、同時に起こった異変の影響もありひふみが立ち直るまで待っていられる状況ではなかった鶯はメノウの意見を却下し、記憶削除を行わせた。その記憶削除はひふみに限らず異空郷全体で行われ、当時の事件や旧巫女のこと、ひふみの元々の性格について知っている者はごく僅かとなった。


しかし、夕星などは記憶を消された後、記憶を消される前憧れだったひふみの様な性格になったり、枇文が本能的に人間が妖怪になることを酷く嫌っていることもあり、理屈では語れないが体に感覚的に染み付いているのかもしれない。しかし-0版での設定が今に全て引き継がれているのかは不明である。

関連イラスト編集

関連タグ編集

博麗靈夢・・・元のポジションとなった『東方Project』のキャラクター。

卑弥呼・・・元ネタとなる邪馬台国の女王。

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