あらすじ
ある日、じーさんと孫は難しそうな顔をしながら歩いている校長と出くわす。
何をしてるのかと聞かれた校長は、
「実は学校の新しい校歌を考えてるんじゃが…、いい歌が思いつかんのじゃい……。」
と答えた。
しかし、そもそも自分の学校の校歌なんて聞いたことがないという孫に、校長は今までの校歌を歌って聞かせる。
その内容は…。
「校歌」
作詞 作曲 校長
♬はあ〜オマエ オレのカレーパンかえせよ
♬うるせーよテメー 月にかえれよ
♬なんだと?そんなオマエのほくろがワイは大好きやねん
♬はあ〜〜 小学校〜〜〜
あまりのふざけっぷりに、一緒に聞いていたじーさんも激怒する。(曰く、「せいぜい80点じゃ!」)
という訳で、校長に素晴らしい歌を教えてやることにしたじーさん。
そんな発想を元にじーさんが作った歌がこちら。
「子どもをなめるなーーーっっ!!」
孫がブチギレつつツッコむ一方で、校長は「すばらしい歌じゃい…。ケツから焼きそばがでるぐらいすばらしいのじゃい……。」と大号泣。孫(…すばらしいのか?それは………?)
しかしまだまだ満足しないじーさんは、もっと元気のある歌でないとダメだと主張。
その時に作ったのが…
ルルルル〜♬
ララララ〜♬
ヘイヘーイ イエーイ♬
文字通りマジで元気いっぱいに暴れ回りながら歌うというもの。これに対し孫は「そんなことやってて…、いい歌ができるのかーーーっ!?」とツッコむが、じーさんは「できるわけねーじゃん♨」と言った。ありゃーっ!?(by孫)
そんな中、じーさんから衝撃の告白が。
なんと、今までバカなことをやってる間にちゃんとした歌を考えていたのだという。
くだらん歌だったら許さんと釘を刺す校長に対し、じーさんは真剣な表情で
「少なくともワシは一生懸命作った……。」
「その熱意は感じられるはずじゃよ……。」
と言い切り、そのまま最後の歌を歌い始めるのだった…。
「校歌」
作詞 作曲 じーさん
♬太陽きらめく青空の下
桜並木に夢が咲く
♬希望という名のトビラを開けて
友と学ぼう 友情を
宣言に違わぬ爽やかで美しいフレーズの連続に、思わず聞き入ってしまう校長と孫だったが…。
♬明るい未来を築いていこう〜
♬ああ 輝く〜〜 われらの〜〜
♬森山パチンコ店〜〜♬
(アニメ版では「スーパー鼻毛屋」に差し代えられた。)
孫「パチンコ屋の歌だーーーっっ!!」
♬はあ〜〜〜 めでたしめでたし〜〜〜♬
余談
- 作者がコミックス各巻内で発表している「この本の中で作者が好きな話ベスト3」において、本エピソードは堂々の1位を獲得している。
- 同巻に収録されている感動? 長編の「みょみょみょ星人木村」(ちなみにこちらは2位)を抑えての1位な辺り、作者にとっても会心の出来だったことが窺える。
- アニメ版では規制の影響か、じーさんの「おちんちんの歌」のタイトルが「ワシが作った歌」に変更、内容もひたすら「けつ」を連呼するというものになっている。あんまり変わってない気もするが…。
- GBA用ソフト「絶体絶命でんぢゃらすじーさん 泣きの一回 絶対服従ばいおれんす校長 ワガハイが1番えらいんじゃい!!」には、本エピソードに登場した「おちんちんの歌」のカラオケが収録されている。
- 同ゲーム内には、校長の「校歌」の歌詞で歌えてしまうBGMも存在している。
- さらに次作「絶体絶命でんぢゃらすじーさん痛 怒りのおしおきブルース」でも同曲がBGMとして使用されている。スタッフは余程この曲が気に入っていたのだろうか…?
- 劇中で歌の評価を「ケツから焼きそばがでるぐらいすばらしいのじゃい」と称した校長だが、実際に出した時は嫌がっていた。そりゃそうだ。
- この回で校長が歌っていた校歌はおはスタ放送時のEDとなっている。