「あー……はい、了解です。」
プロフィール
人物
ゲヘナ学園2年生。同学園の生徒会「万魔殿(パンデモニウム・ソサエティー)」に所属する戦車長。超無敵鉄甲虎丸と言う戦車を駆る。
非常にボリューミーな臙脂色の髪がチャームポイント。とても気だるげな性格で、何をするにしてもめんどくさいと呟くダウナーな雰囲気の少女。
非常に丈が長く袖の余ったコート、万魔殿所属を示す制帽などフォーマルな要素に反して、きちんと締められていないネクタイや飛び出したシャツの裾といっただらしない部分が目立つ。
なお、勘違いされやすいが、頭の左右にある黒い部分は帽子から垂れたリボンであり、本人に同僚たちのような角は生えていない。
好きなものは本とゲーム。立ち絵やメモリアルロビーで確認できる他、好物の贈り物は書籍系と電子ゲーム系で占められている。特に、書籍と電子ゲーム両方の条件を満たす「ゲームマガジン『ヒットガールズ』」が、通常贈り物の中で最も効果が高いものとして設定されている。
イロハの人物像を語る上で特筆すべき要素は「サボり魔」であること。
何かと理由をつけてのらりくらりとサボっており、戦車室の一角には彼女とごく一部の人物しか知らない秘密のサボり部屋があるほど。
サボる際も命令を都合良く解釈して手を抜き、「不測の事態」と称し意図的に報告を遅らせてサボるなど頭の回転が速い生徒であり、その立ち回りの巧さを活用して先生に一杯食わせる場面も。
しかしあくまで彼女がサボるのは上司であるマコトによる無茶振りな命令に対してがほとんどであり、自身の受け持っている業務は(渋々ながら)きっちりこなしているなど、本質的には怠惰というより極度のマイペースという方が正しい。
事実、万魔殿の中では最も真面目かつ常識人であり、日々どんちゃん騒ぎをしているメンバーたち(主に議長のマコト)にツッコミを入れるのが日常となっている。
またサボり魔の自覚がある本人にも一定のプライドはあるらしく、単純に怠惰な人間だと思われることには抵抗があり、働いている人の傍でサボる事には肩身の狭さを感じるなど変な律義さや生真面目さを見せる。とはいえ、その解決方法が働いている人を誘惑し、自分のペースに巻き込むなど、マイペースを徹底している。
独特な感性と巧みな誘惑で先生を振り回したり、イベント「不忍ノ心」では「映画で見た」という理由で、戦車の主砲の反動を利用して長距離飛行を試みたりと、アグレッシブな一面もある。彼女もまた、ゲヘナ学園の生徒らしく自由と混沌の側面を持ち合わせているのだ。
周囲に配慮するのも面倒くさいので、先生や風紀委員会に対してあっさりと任務の内容を明かしたり、イベント「不忍ノ心」ではイブキ誘拐を公に知らせない本当の理由が「そっち(マコト達に報告する)の方が面倒になりそうなので。私は楽な方が好きです」であったりと、あけすけな物言いが目立つ。特に普段から自分のことを振り回しているマコトへの対応は非常にぞんざいで、最早暴言と取られてもおかしくない発言が散見される。(当のマコトはあまり気にしていない)
一方で後輩のイブキのことはこれでもかというほどに溺愛しており、前述の通り誘拐された際はめんどくさがりのスタンスこそ崩さなかったものの怒りを露わにしており、その他にもころんだだけで心底心配したりサボり部屋に招き入れて一緒に過ごしたりと常に甘やかしている。
やたらと風紀委員会を目の敵にしているマコトとは違いイロハ自身は風紀委員会に対して何か敵対心を抱いたりはしていない。むしろ、委員長のヒナに対してはマコトに振り回される者同士、シンパシーすら感じている。
とはいえ、形式的とはいえマコトの命令で無茶振りを行ったり、イブキ絡みで言い掛かりも甚だしい暴挙(予算ゼロ)に出た前科があるため、アコやイオリといった風紀委員側からは他の万魔殿メンバーと同等に扱われている。
先生との初対面はエデン条約編3章。この時はほとんど交流もないままで終わったが、のちに絆ストーリー内でマコトから「先生をどうにかして味方に付けろ」という無茶な命令を下されシャーレを訪れるようになる。しかし彼女は命令をサボりの口実としか考えておらず、“先生を懐柔している”という体でシャーレに入り浸ってはサボっている。
この際に先生を言葉巧みに誘導してちゃっかりサボりという名のディナーデートに持ち込んだり、逆に疲労困憊な様子を見かねて上手くショッピングに連れ出し、その後は仕事を手伝っており彼女の計算高さやその影に隠れた優しさを垣間見ることができる。
しかし一方で先生の耳元で囁きながらサボりの誘惑を行うという蠱惑的な手法を取ったり、メモリアルロビーでは先生を秘密のサボり部屋に招待し、バレンタインイベントではまさかの咥えポ○キーという大胆すぎる行動に出ており、一部のユーザーからは卑しい生徒扱いを受けている。
メインストーリーでは前述の通りエデン条約編で初登場するものの、この時点では特に目立った活躍などもなくすぐに退場することとなった。
本格的な活躍があったのはあまねく奇跡の始発点編。忍術研究部が極秘の任務を遂行中という情報を得たマコトや、その忍術研究部がピンチに陥ったということで助けに行きたいと進言したイブキと共に虎丸で支援に駆けつけた。
武器
固有武器は「万魔殿制式拳銃」。モデルと予想されているのはワルサーP38K。ルパン三世が愛用するワルサーP38の短銃身モデル。
スペシャル生徒のためゲーム内で直接発砲することは無いが、スキル「主砲照準、発射」の発動時に号砲として使用している姿が見られる。
また、万魔殿が所有している戦車「超無敵鉄甲虎丸」によく搭乗しており、こちらはティーガーⅠがモデルと思われる。
性能
通常版
「うん……パトロールでもしますか、虎丸。」
初期レアリティ | 攻撃 | 防御 | 役割 | ポジション | クラス | 武器種 |
---|---|---|---|---|---|---|
☆☆☆ | 神秘 | 重装甲 | SPECIAL | BACK | T.S | HG |
現時点で非常に数が少ないレアクラス「T.S(タクティカルサポート)」に属する生徒の一人。
EXスキルは虎丸に搭乗して戦闘フィールドに出現、55秒間ストライカー生徒達と共に戦う。
虎丸搭乗中は後述のノーマルスキルの他に15秒ごとにスキル「主砲照準、発射」を使用する。このスキルによって発射された弾はターゲットにした敵1人にダメージ→その敵の周囲にいる敵2体に分裂してダメージを与える。1回繰り返す挙動を取るため、1回の発動で同時に7体もの敵を攻撃することが可能。分裂する砲弾のターゲットは重複可能であり、最低3体の敵がいれば7HITする。
なお、EXスキルコストは初期状態で8とかなり高いが、スキルレベルをMAXにすることで6まで減少する(Lv3で7、Lv5で6)。流石に初期状態では発動が遅すぎて運用に支障が出るため、真っ先に強化したい。
ノーマルスキルは40秒毎に最大で敵4人に対して砲弾を発射し、対象を中心とした範囲攻撃を行う。こちらは虎丸がフィールドに召喚されていなくても発動する。
40秒とスパンが少々長く、倍率も低めであるためどうしても地味さが拭えないが、イロハがメインで活躍する舞台は複数の敵が出現することが多いため、範囲攻撃であるというだけで一定の効果は見込める。
なお、最大で敵4人に対して~と表記されているが、この場合は敵の数が4人より少ないと1人に重複HITして4回攻撃になる。攻撃回数自体が減少することは無い。
パッシブスキルは自身の攻撃力増加。サブスキルは味方の攻撃力増加。どちらも至って標準的な内容だが自他ともに火力に直結する大事なスキルとなっている。
そして編集時点(2025/01/18)ではイロハのみに実装されている固有要素として、イブキと同時出撃かつ編成画面にてT.S搭乗機能をオンにすることでEXスキル使用時にイブキを虎丸に乗せることが可能。
イブキ搭乗時は虎丸のステータスが上昇する他、イブキのEXスキルが虎丸の主砲を使った攻撃に変化する。(イブキ側の詳細は彼女の固有記事を参照)
EXスキルとノーマルスキルの両方が広範囲を一掃することに長けた仕様となっており、通常任務を始めとした群体を相手取るステージでは非常に強力。
一方で単体の敵はあまり得意ではなく、総力戦といった対ボスコンテンツではあまり輝けない…と思いきや、範囲攻撃が攻略の要となる特殊装甲の総力戦ボス「ペロロジラ」が存在しているため全く出番がないわけではない。
しかし、主戦場だったペロロジラ向けのアタッカーとして2024年7月に臨戦ホシノが実装されてからは三軍以降の候補に落ち着いている。その性能差は歴然で、臨戦ホシノの地形適正Dとイロハ(イブキ搭乗)の地形適正SSで比較してもほぼ互角。イロハ側がキサキの恩恵を受けづらい(「主砲照準、発射」にキサキのバフが適用されない)ことや正月フウカ、ウイのコスト半減を受けられないこともあり、使い勝手の面でも臨戦ホシノに軍配が上がる。
また、PvPコンテンツである戦術対抗戦でも実装されてから1年ほどは非常に高い人気を誇っていた。攻撃、防衛どちらの編成でも必ずイロハが採用されるほどであり、どちらのイロハが先に動くかで勝敗が決するシーズンもあった。
2023年7月に水着シロコが実装されてからは対抗戦の環境が激変し、シュンと水着シロコを同時編成して低コストアタッカーを即起動させる速攻編成が主流になった。この速攻環境ではイロハの登場が遅いという欠点が致命的なものとなり、イロハ編成は次第に数を減らしていった。
現在では
・登場が遅い。登場してからも15秒間待機しなければならず、それまでに撃破されることも珍しくない。
・運良く生き残ったとしても現在主流なタンク(ユウカ、ミヤコ、レイサ、マリナetc…)に対しては大きなダメージを与えられない。
などの理由で活躍できず、対抗戦100位以内で採用されることは全くと言っていいほど無い。イロハ以上に強力なアタッカーも多数実装されたため、初期のように圧倒的力を振るうことは不可能となった。
総合的に見ると標準的な恒常アタッカーであり、かつてはリセマラ筆頭候補とも紹介されていたが現在ではそれほど高い評価は受けていない。
通常任務を駆け足で攻略する際には有用だが、低コストで強力な範囲攻撃を行うキャラクターは増加傾向にあり、絶対にイロハでなくてはならないという理由はあまり見当たらない。
実装時は強力だったがインフレの波に吞まれていったアタッカーといった評価が現在では妥当なところ。
今後は愛用品の追加などで強化されることを期待したい。
余談
実装まで
ブルーアーカイブサービス開始以前からティザーPVで姿が確認されており、デザインも現在と同様。当該スチルは正式サービス開始後のログイン画面にも採用されている。
その後、2021年7月29日のメンテナンス後から追加された風紀委員会サブストーリー2話にてゲーム内初登場。立ち絵と名前が公開された。
2022年4月27日。イベント「不忍ノ心」と同時開催のPU募集「色は隠れど、咲きぬるを」にて神秘・重装甲属性のT.Sクラス生徒として実装された。
各種ランキング
2023年1月22日に行われたブルアカらいぶ!せかんどあにばSP!直前周回ぱーと1放送内の「計算通り、完璧~♪~数字から見るブルーアーカイブ~」コーナーにおいて、全プレイヤーのメモリアルロビー(ホーム画面に特定キャラクターのイベントCGを配置できるシステム)設定ランキングで7位を獲得。8位アリス、6位コハル、4位水着ホシノ、3位ヒナといったメインストーリーで活躍の多い生徒らに混ざってのランクインだった。
※集計期間1月9日時点。メモリアルロビー実装済み生徒はジュンコ(正月)までの125名。
ブルーアーカイブサービス2周年を記念して行われた週間ファミ通のプレイヤーアンケートにおいて「ゲーム上の性能でとくに気に入っている生徒は?」編で1位を獲得。
開発者対談
韓国版、及びグローバル版の1周年生放送で不忍ノ心やエデン条約編に登場するキャラクターの解説が行われ、イロハの裏話も語られた。
この動画では、「上司を間違えて苦労している中間管理職をイメージした」とシナリオディレクターのヤン・ジュヨン氏の口から語られている。
また、服装がだらしない点については、キャラクターデザインのギャップ要素として重視したと解説されている。その他に、メモリアルロビーの小物類もキャラクター性を深める要素として紹介され、特に重要なのは脱ぎ捨てた靴下だそうだ。
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