概要
2005年より発売が開始された、チョコレートアイスクリームバー。アルファベット綴りは「PARM」。チョコでコーティングされた楕円もしくは卵型の見た目が特徴。
本商品が登場した頃、大人をターゲット層とした所謂「プレミアムアイス」の市場は、ハーゲンダッツの製品がその9割を占める状態にあったが、一方でパッケージの形態別で見た場合、本商品のようなマルチパック、即ち箱入りのアイスにおいては子供やファミリー層向けの商品が過半を占めており、そこに目をつける形で立ち上げられたのが本商品であった。
「大人向け」を志向するに当たり、森永乳業は価格設定を一般的なマルチパックより50円ほど高い350円(当時)に設定しつつ、「価格の割に価値が高い」と購入者に感じさせるため、クリームや脱脂濃縮乳を使用し、急速冷凍などの技術で加工し結晶の細かい滑らかさを実現した「リッチなミルク感」と、アイスクリームを包むチョコレートを、体温と同じ温度で溶けるようにコントロールされた「なめらかな口どけのチョコレート」の両立が目指されている。
当初こそやや高めの価格設定故に売れ行きは低調だったものの、店頭での粘り強い試食プロモーションなどもあって次第に消費者からの支持を獲得。前出のハーゲンダッツ商品が「週末に気合を入れて食べる」という用いられ方であるのと対照的に、「平日に家でゆったり食べる」という森永製菓の当初の想定通りのポジションにうまくハマる形で、後には年100億円もの売上を達成するに至った。
その後も定番のチョコレートに留まらず、アーモンドやストロベリーなどの多彩なフレーバーも発売されており、発売から20年近くを経た今なお森永乳業のアイスクリームの主力商品の一つとして位置づけられている。
また本商品の成功を受け、明治のゴールドライン、ロッテのガーナなど、他の大手メーカーからも様々な類似品が生み出されるに至った。
公式企画への利用
『pixiv×森永乳業 パルム小説・エッセイコンテスト』の参加に必要なタグの一つ。詳細はパルムコン_小説、パルムコン_エッセイを参照。
イチケイのカラス:浅見理都による漫画。同作のTVドラマ化に伴い、本商品とのコラボ企画などが実施された
関連タグ
カタンの開拓者たち:安納芋味の箱絵がカタンの箱絵にそっくりと話題になる。