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機甲界ガリアンPartIII鉄の紋章

きこうかいがりあんぱーとすりーてつのもんしょう

『機甲界ガリアン PartIII 鉄の紋章』とは、1986年に発売された、『機甲界ガリアン』のOVA作品である。
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概要

 アニメ『機甲界ガリアン』のビデオシリーズの3本目として、1986年8月5日に発売されたOVA作品。全1話、54分。

 PartI・PartIIはTVシリーズの総集編であったが、本PartIIIではテレビ本編をベースとしつつもキャラクターとメカニックのデザイン、ストーリー、設定を全面的に再構築し、テレビ本編とは独立したオリジナル作品として制作された。

 1時間に満たない短編のビデオリリース作品でありながら、メカデザイナー出渕裕によってリニューアルされた機甲兵群のインパクトは絶大で、本編ともどもファンタジー系メカのイメージの源流の一つとなっている。


物語

 戦乱により天下が乱れ、不穏な時代が続いていた惑星アースト。しかし、埋もれていた機甲兵を発見し、強大な軍団を組織したマーダル王により、今アーストは統一されようとしていた。

 そんな中、最後まで抵抗を続けていた「鳥一族」の本拠地攻めを翌日に控えた夜、マーダル王とハイ・シャルタット、ジョルディ両王子を含む重臣たちは「第一王子ハイがマーダル王を刺殺する」という不穏な幻影を見る。

 幻影を気にかけながらも翌日の攻撃は成功に終わるが、その戦闘の内容と鳥一族への以降の対応を巡り、マーダル王とハイの間には奇妙なわだかまりが残った。

 城へ戻り、統一の成就を祝して酒宴が開かれるが、王位継承を取り巻く情勢も絡んでわだかまりを拭いきれないハイは、未だ幻影に苦しめられていた。

 酒席を離れ、自分を惑わす怪しい波動に誘われるかのように禁足区画である「邪神兵の館」へと向かったハイは、止める警備の兵士を斬殺して押し通り、扉を開く。

 ハイを待ち受けていたのは、マーダル王が最初に発見しながら隔離していた機甲兵、邪神兵だった。

 魅入られたかの様に邪神兵を見つめるハイは、何かを察したように現れたマーダル王を殺害し、狂気じみた笑みを浮かべながら遂に邪神兵を起動させてしまう。

 異変に気付いて駆け付けたジョルディに襲いかかる邪神兵。崩れ落ちる塔からジョルディが転落したその時、彼方から一条の光が差し、ジョルディを包み込んだ。

 やがて、光が指した方角から、竜巻と共に1騎の機甲兵――鉄巨神が現れる。

 敵と認識して襲いかかるマーダル軍の機甲兵団を殲滅しつつ、邪神兵に迫る鉄巨神。


 今、伝説の鉄巨神と、邪神兵との決戦が始まろうとしていた……


主な登場人物

ジョルディ(CV:菊池正美

 マーダル王の第二王子で、専用の赤い人馬兵を駆る。(※彼も含めてマーダル王の子は全て養子)

 温厚な性格で、戦闘においても無用な殺生は避けようとし、マーダル王と考え方も近い。

 子供に近かった本編のジョルディよりも年齢が引き上げられ、キャスト変更と共に青年に近い容姿になっている他、髪の色も赤毛に変更されている。

ハイ・シャルタット(CV:速水奨

 マーダル王の第一王子で、テレビ版と同様に銀色の飛甲兵を駆る。

 どちらかと言えば厳格で冷徹な性格をしており、鳥一族の戦闘力を危険視し、降伏を申し出た長老を殺害した上、敗走した一族に対しても追撃と殲滅を主張した。

 邪神兵の波動に取り込まれ、苦悩の後狂気に囚われてゆく。

 ジョルディの年齢変更に合わせてか、こちらも本編に比べてより精悍な青年の容姿となっている。

マーダル(CV:小林修

 アーストの戦乱を機甲兵軍団の力で収め、統一を果たした偉丈夫。専用の黒い人馬兵を駆る。

 王らしい度量を持つ傑物で、無用な殺生は好まず、負けを認めて武器を捨てた者にはそれ以上の手を下す必要はないと考えている。

 名前こそマーダルであるが、キャラクター的にはデザイン・性格とキャストも含めて本編のアズベスがベースとなっている。

チュルル(CV:渕崎ゆり子

 マーダル王の第一王女で末子。

 血が繋がらない兄二人の内いずれかと結婚し、次代の王の后となる事が決まっている。

 心優しい少女で、ハイとジョルディを共に慕っているが、どちらかと言えば温厚なジョルディの方により惹かれている様子を見せる。

 ジョルディ同様本編よりも年齢が引き上げられており、思春期頃と思しき少女の容姿に変更されている。

ヒルムカ(CV:平野文

 鳥一族の指導者層の女性。マーダル軍との戦闘で敗れた一族を指揮して敗走した後、報復を狙ってかマーダル城に侵入するが、そこでマーダル王殺害と邪神兵の起動を目撃することとなる。

 本編と違い髪型がショートカットに変更されている他、ストーリーの本筋とはあまり絡まないポジションとなっている。


登場する機甲兵

鉄巨神

 ガリアンを元としてリニューアルした機甲兵。

 ガリアンのような変形ギミックは無く、剣一本を武器として機甲兵団を殲滅していく。

 ジョルディが操っているような描写はあるが、他の機甲兵と違いコクピット内?は光の色が青紫で靄が漂うような光景のイメージ空間となっており、通常の機甲兵群とは違った存在である可能性を窺わせる。

邪神兵

 本作オリジナルの機甲兵。(一部装甲の意匠にスカーツを連想させる部分もある)

 茶色を基本に黄色(金色)の縁取りが施された鎧のような上半身に、脚部ではなく、蛇のような形状になった下半身を持つ。

 マーダル王が最初に発見した機甲兵であるが、マーダルが何かを感じ取ったのか使用されず、城内の「邪神兵の館」と名付けた塔に隔離して全ての者に立ち入りを禁じていた。

 頭部に人間が搭乗する空間はあるが、半開放式で操作桿等も無く、搭乗者は立ったまま肋骨状の機構で身体を保持される仕組みとなっており、鉄巨神同様にこれもまた通常の機甲兵とは違う部類の存在である事を窺わせる。

飛甲兵

 ウィンガルを元としてリニューアルした機甲兵。

 本編とは違い、ハイ・シャルタット搭乗の1騎のみが登場する。

機甲猟兵

 ザウエルを元としてリニューアルした機甲兵。

 一部のみ形状の違う同型の2機種が登場する。

人馬兵

 プロマキスを元としてリニューアルした機甲兵。

 本編同様に大量に発掘されており、機甲兵団の中核をなす。

重弩兵/重装兵

 いずれも重射兵モノコットを元としてリニューアルした機甲兵。

 重弩兵が本編同様の砲撃仕様、重装兵が白兵重視の格闘仕様となっている。

 こちらも大量に発掘されており、人馬兵共々数多くの機体が登場する。


スタッフ


関連項目

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