概要
惑星アーストにおける戦乱で使用されている機動兵器、「機甲兵」におけるカテゴリの一つ。
背部に飛行用の翼を備え、人型のまま飛行し、戦闘も可能な機甲兵である。
他の機甲兵も含めてそもそも飛行可能な兵器がほとんど存在しないこの世界では「空を飛べる」という能力は大きな優位性を持ち、守備勢からは弩弓(バリスタ)や投石機(カタパルト)等以外に迎撃手段はなく、それすらも有効とは言い難いために一方的に大きな損害を受ける事が多かった。
作中では実質"ウィンガル"型の1機種しか登場していないこともあり、台詞では単に「飛甲兵」と呼ばれる事がほとんどである。
機種
ウィンガル
人馬兵プロマキスの次に発見された、マーダル軍の高機動戦の要となる飛甲兵。機体カラーは緑。
背面に折りたたみ可能な2枚の翼を持ち、高速での空中機動戦闘が可能。
武装は脚の下部外側にビーム砲付きの斧を携行する。
出土数が少なめの機体であるため、高位の指揮官や親衛隊等を優先して配備されている。
当初、ガリアン飛装型は飛行は可能であるものの戦闘能力を全く持たなかったため、本機に遭遇すると回避と逃走一択となる場面も多かった。
ウィンガル・ジー
ウィンガルの指揮官型。
通常型とは頭部の形状とカラーリング(腕装甲が赤く、装甲の縁取りに差し色が入っている)が若干違う他、設定上では推力が強化されているとされている。
何名かの将軍クラスの操縦手が居る他、全身が銀色に仕上げられ、斧を2本装備したハイ・シャルタット用の機体が有名。
ツウィンガル
ウィンガル2体のそれぞれ片腕を外し、客室コンテナを挟む形で組み合わせた人員輸送型(キカイダー01のザダムの様な形)。
劇中では親衛隊の生身での移動やマーダルの救出に使用された。
この形態で出土したものか、マーダル軍で改造したものかは不明。
『鉄の紋章』版
『ガリアン』のOVA作品、『鉄の紋章』に登場した飛甲兵。
作品の世界観に合わせ、より鎧感・ファンタジー感を強調したデザインへとリニューアルされている。
ハイ・シャルタット専用機として一騎のみ登場。テレビ本編と同じく全身銀色の機体となっており、サーヴェストのような羽根をもっている。
武器として曲刀を装備。