概要
コンピュータ上で取り扱う文字のうち、ISOやJISといった規格により定義されていない文字のこと。
OSメーカーなどが、本来規格において文字が設定されていない領域に、規格以外の文字(外字)を設定することで発生した。
依存性
同じ機種であっても、OSやアプリの実装やフォントの実装方式に依存するため、環境依存文字」とも呼ばれる。
歴史
JISの文字コードに自由に設定できる領域が設けられていたため、各パソコンメーカーが文字コードの空き領域に独自フォントを示す文字コードを設定して利用できる仕組みや、独自に拡張した記号等を実装していった。これらの独自文字コードは、他社マシンのデータ交換しない前提で利用されていた。
しかしパソコン通信やインターネット等の普及により、文字コード不統一の問題が浮かび上がることに(文字化け)。特に有名なのは丸付き数字(①←これ)で、Macintosh泣かせとして知られた。ガラケーの世界でも絵文字の登場により大変なことになっていた。
制御のためのコードを文字の表記に割り当てている場合など、状況によってはアプリ類のクラッシュを招くこともあった。2000年代までは2バイト文字を読むと壊れる海外製アプリがよくあった。
2010年代以降はUnicodeの普及により過去のものとなっている。ただし文字数が少ないフォントセットを使っている場合、正常な表示はできない。
携帯や新しいアプリなどにおいて、独自に文字セットを追加している、互換性のためShift-JISが優先される場合もあり、厳密に環境依存文字と呼べる文字がなくなっているわけでもなく、いたちごっこな面も存在する。
pixiv、およびピクシブ百科事典では
pixivおよびピクシブ百科事典においてはサイトの構築に当たって文字コードにUTF-8を使用しており、従来機種依存文字とされていた文字のほとんどにコードを割り当てており、また、多くのベンダーはUTF-8対応することで、フォントと文字コード問題を減らす様に努めている。