漢字が分かりにくいが、林檎の「檎」である。着物も林檎柄。
CV:細谷佳正
概要
妲己の店『花割烹狐御前』で客引きをする狐の妖怪。
野干の落ちこぼれで、まともに働くことを嫌う典型的なダメ雄。そのダメ雄さは、幼い頃から教室で博打を打ちまくり教師に目をつけられた結果寺子屋を中退するほどである。テストの日には休んで、屋根の上から友人達に手信号で答えを教えて、手数料を取っていたこともある。
特技の変化すら面倒臭がるため、小判から「狐じゃなくて狸」と評されている。行く当てがないため、妲己から姉妹店のホストクラブ『狐の婿入り』(後の狐カフェ『ヤカンカン』)を任されている。
自称、平和主義・自由主義であり、生来厳しいことは苦手と断言し、乳飲み子時代に乳の取り合いから離脱したのから始まり、寺子屋時代には成績争いから離脱、就活時代に就職戦線から離脱。その後も、結婚、資格、貯蓄、マイホーム全てから離脱し、「何もかも捨てて、平和主義・自由主義にやってんの」と語っている。そんな彼がなぜ妲己の下で働いているかと言うと、昔、大借金を作り八寒の湖に沈められそうになったところを妲己が借金を肩代わりして、その後は妲己とトイチの返済契約をしているからである、そんな彼女は働くのを嫌ってる檎を唯一働かせられる気付け薬的存在であり、かつ彼女の下にいると「虎の威を借る狐」で雑魚を勝手にビビらせられるからとのこと。それを聞いた鬼灯曰く「『虎の威を借る狐』を地で行く狐だな」。
ミキとは昔馴染みかつ「兄の上司/部下の妹」という関係(ミキの兄3人が『ヤカンカン』勤務)。昔はミキによく歌を教えていた。
基本的に店の前で寝てたりしてるが、勉学は苦手だか金勘定が出来ることから、店の経営や太鼓持ちや客引きの仕事などはキチンとしており、普段は店の前でだらけたりしてるので、鬼灯からは「意外と働いているのに、働いて見えないのが凄い」と言われている。だが昔は名目上の責任者などを色々とやった結果、トカゲの尻尾切り要員として度々烏天狗警察に捕まっていた。
あまり術も得意ではないが、幻術で相手をごまかすことは得意であり、賭博ではそれで勝利をしているという噂がある。当人によると、いざとなったらミキのヒモになるという将来設計らしい(ミキ当人は拒否している)。また料理や歌、楽器演奏は得意(ミキ曰く、妲己に下手な料理や歌、楽器などをした場合、命が危ない)
一人称はワシ。
実は、ついている杖は生まれつき片足が悪いため(あくまで「あると楽」程度であり、歩いたり等の日常生活には支障はない)。亡者よりは速く走れるものの、鬼や並の野干よりは速さが劣り疲れやすい。
その結果、憐れまれて逆に哀れに思われるより疎まれるほうがましという考えに至っている。借金を作った場合は幻術を得意としているのも逃げ足は物理的には遅いため(比喩的な意味ではかなり早い)。
小判とは腐れ縁の仲。金を返す代わりに彼に面白そうなネタを提供したりしている。
彼のキセルから出る煙は発言や状況等に関連した形になる。
アニメ第壱期ではちらっと登場しただけだったが、OAD版から本格的に登場した。
作者の次回作『出禁のモグラ』では、劇中のとあるエピソードに彼と思しき男が登場している。
顔は狐面で覆っているが、帽子・着物・羽織が檎と共通しており幻術も使用。「ギャンブルに目が無い借金持ち」「人間の間でも有名な狐の大物の部下」という人となりにも劇中で触れられている。同作のエピソードによると人間の事を見下していて人間相手にオカルトをいかした詐欺などを行っている。鬼灯の様な地獄においても規格外の存在には弱いが人間相手にはかなり厄介な存在として描かれている。「銭(ぜぜ)」と言う名を名乗る化け狐の少女の保護責任者を務め面倒を見ている。