鬼灯(鬼灯の冷徹)
ほおずき
非常に有能だが、仕事に関しては部下の獄卒はおろか閻魔大王すらドン引きする厳しさで当たるワークホリックにして拷問中毒者。しかし、キャパシティを超えるほどの仕事をこなした場合は「(現世の人間)カメハメハ大王見習えよ!」と怒鳴るという癇癪を起こすこともある。
加えて「大王の第一補佐官」と言う鬼の中ではトップの地位にいるため、周囲からは尊敬されつつも畏れられている。
あらゆることに対して情け容赦が無く、自分の意見(殆どの場合正当で不利な意見も言う)もきっぱりと述べる等ある意味自分に正直な人物と言える(自らを「官房長官みたいなもんで地味」と言いつつ「裏から操るのがいい」と言ってのけ、上司である閻魔大王を金棒で殴ることも日常茶飯事である事からもそれが窺える)。
亡者の裁きに関しては基本厳格且つ公正に務めているが、ただ唯一、かつて作者を苦しめた盗人(万引き犯)に対してだけは例外であり、裁きこそ公正を維持するものの、地獄で刑罰を受けているところに追い打ちをかける等私怨が混じりがちになる。
反面、個人的な興味本位で行動したり、時にお茶目な素振りを見せる。また、なんだかんだで面倒見も良いので後輩獄卒や動物獄卒や座敷童子からは慕われている。
裁きとは別に地獄でのイベント事の運営に駆り出されることもあるが、こちらは自身も存分に楽しもうとするために私情の割合が非常に大きくなりがちで、現世からミステリーハンターをゲストに呼ぼうと職権乱用に走ったことすらある。
基本的に敬語口調で、「さん」付けで呼ぶ。一人称は「私」。
赤い襦袢に黒い衣服で帯を貝の口に締め、その上から結び切りの帯飾りを付けている。ちなみに襦袢の下は股引。足元は素足に草履(爪が鋭くなるという理由で、鬼には足袋を履く文化が無い)。
牙が生え揃い両耳が尖っているなど鬼らしい容姿をしているが、髪の毛は鬼には珍しい癖の無い黒髪(鬼には天然パーマが多い)。また横顔で分かり易いが、意外と睫毛が長い。
アニメでは顕著に描かれているが、目尻には紅い色が付いている(作者のカラーの癖・アニメでは就寝中でも付いている)。
劇中では華奢で小柄な印象を受けるが作者によると閻魔大王が大きいためで、身長185cmくらいのがっしりした体型をイメージしているとのこと。
周囲の男女からの反応を見ると、良い容姿の持ち主と見て問題ない様である。
服装が変わる事はそう無いが、現世への視察等出張もあるため、用途別の衣装を持ち合わせる。
主人公なこともあってか、原作の扉絵ではかなり色々な服装姿を見ることが出来る。
職業柄なのか様々な知識に通じるが、「専門(地獄関連)外は広く浅いだけ」と自身で言うように、地獄の分野以外の知識は基本抑えているに過ぎない。それでも知識欲の強い節もあってか守備範囲は広く、獄卒の中でも知恵袋的な位置に自然と収まっている。
人材の鑑定眼にも定評があり、今までに多くの妖怪や亡者たちを獄卒に引き抜いて活躍させている。
その体格に相応しい剛力の持ち主で閻魔大王の巨体を軽々と蹴飛ばすだけでなく愛用の金棒を片手で振り回したり巨大な鉄球すら殴り返す他、素手で家一軒持ち上げた事すらある(ちなみに金棒は昔とある経緯を経て自分で手に入れた)。
料理の腕前はプロ並み。見事な解体ショーや大根の桂剥きを披露し、繊細な和風料理の御馳走まで作れるほどである。ただし、本人が激務ということもあり日常の食事はもっぱら閻魔殿の食堂で取っており、自ら料理するのは何かしらのイベントの時ぐらいである(そのため簡易な家庭料理にはややセンスがない節がある)。
出張や現世の視察や地獄での仕事で1人で仕事をこなすには困難な時は他の補佐官に交代してもらうので、各補佐官同士との関係は良好(小野篁と樒に頼むことが多い)。
白澤とは犬猿の仲であり、顔を合わせるたびにいがみ合っている。他者から見れば顔立ちも性根も似た者同士なのだが、本人はそれを指摘されるのを非常に嫌がる。互いの怒りのツボを把握しあっている事もあって度々嫌がらせや仕返しを応酬する。
桃太郎ブラザーズからは非常に慕われ、閻魔大王より上位に位置する。
普段はきりっとしているが閻魔殿にある自室はそれなりに雑多としており、寛ぐとなると途端にオッサン化する(人前では滅多に見られない)。遅刻などはしないが爆睡型で、寝ているところを他人に起こされることを嫌う。
収集癖が地味にあるらしい。
大の動物好きで、ムツゴロウさん的な立ち位置を夢見ることもある。特に金魚が好きらしく、趣味は自ら品種改良した金魚草の飼育で、品評会にも出席する程。ジブリ好き。
酒に強く、うわばみ。辛いものは苦手(その他の食べ物の好みは作者本人に合わせている)。表紙やアニメのサブタイトルで煙管を咥えている描写があるが、作中での喫煙シーンは稀で、愛煙家なのかは不明。
現在独身。冷徹と称されるが女性に対する意識はそれなりにあるようで、サタンのメイドの衣装に「嫌いじゃないです」と意見を述べるなど、嗜好は度々垣間見せている(ちなみに、白澤ともこの話題で意見が一致すれば休戦する)。
好きな女性のタイプは、恐れをものともしない明朗快活な人。ミステリーハンターとかも好き。容姿には拘りはなく「矯正しがいのありそうな人」に興味を持ちやすく、大人し過ぎる女性、最初から素直に言う事を聞く女性は面白味がなく興味を持てない。
また自分の作った味噌汁(脳味噌仕立て)を飲める人となら結婚していいとか。
生まれなど自身ではどうにもならない理由で他人を貶す輩が大嫌いであり、そういった手合には心身ともに徹底的に打ちのめす傾向は自身の過去に由来する。
上述の多芸っぷりも、黄泉に来たばかりの幼い頃、当時まだ地獄もなく荒廃していた黄泉で生きていくために住居まで自作するレベル(手ごろな洞窟を自力で切り拓いた)で何もかもを自力で作成・調達するサバイバル生活を送っていた経験からである。
このサバイバル時代を始め過去には色々あったらしく、ドン引きするようなエピソードが飛び出してくることも珍しくない。
しかもそれすら氷山の一角にすぎないようで……
『虚実妖怪百物語』にて、召喚対象として言及されている。この作品によって、非常に多くの有名なキャラクターたちとのコラボが実現している。
コメント
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