CV:種﨑敦美
概要
嘘をついて大儲けした奴が堕ちる地獄である『如飛虫堕処(にょひちゅうだしょ)』で獄卒を勤めるメスの兎。ニホンノウサギで、全身がほぼ白く、耳の先が黒い。
性格は温厚。
愛くるしい外見と丁寧な口調で、「…で~すよ」等と間延びすることもある等おっとりしているように見えるが、努力家で仕事一筋な硬派系乙女であり、毎年唐辛子で新境地を開いている。
趣味は1日の終わりに写経の気持ちで日本語で日記を書くこと。自室はあらゆる唐辛子を展示しているプチ博物館となっているが、部屋自体は割と綺麗にしている。
常にトレーニングを欠かさない一方でメスらしさを失くさないために淑女のお茶会(いわゆる「メス会」)に参加している。
まきみきのミキファンであり、彼女のグッズも自室に多く飾られている。理由はミキのぶっ飛びキャラに親近感が湧くとのこと。
一見可愛いマスコット枠のようだが、背中には武器である櫂を背負っており、モットーは「じわじわ報復する」。
その実力も動物獄卒としてはトップクラスの一角であり、自分より大きな相手でさえ発想の転換でKO勝ちを達成してしまえるほど。動物獄卒による力自慢大会を開いた際には、「如飛虫堕処の核弾頭」という異名を貰っている。
鬼灯からも信用を買われており、寸暇に彼女のスパーリングのセコンドを買って出ることもある。
手厚い供養のおかげで「ちょっと舌を抜くだけ」の軽い拷問を1回受ける地獄である『簡易地獄』で特別顧問を務めている。ちなみにその様子は、まるで予防接種のよう。
好きなタイプは自分より強くて鉄の如き殿方。この人を兎にしたような方がいいらしい。
嫌いなタイプはチャラい男。これは以前の上司が原因だったりする。また、彼女の作る辛子味噌は、獄卒になる際にこの以前の上司からある人物への逆恨みとして教わったものである。以前の上司は辛子味噌を作る際に「毎年新種の唐辛子が出るのでそれを使いなさい」という教えを受け、毎年新種の唐辛子を使っている。
この子たちが作った激辛あんこがきっかけで、辛子味噌だけではなく「やまぶきいろにひかるおまんじゅう」を作り、如飛虫堕処の亡者に振る舞っている(激辛あんこは最初甘いが後で辛さが来るのでマネしないでください)。
最近では以前から交流のある桃太郎と矢文による文通をしている模様(本編ではどうやって矢文を射って届けるのかは描かれていないが、スピンオフ「シロの足跡」では自ら弓を構えて天に向けて矢文を放つ描写がある)。ちなみに桃太郎にとっては姉弟子で大先輩に当たる。
狸に関して
彼女を語る上で外せないこの因縁は、136話で明かされた過去に遡る。
幼い頃、芥子は親兎とはぐれ『かちかち山』の老夫婦に拾われて育てられた。
兎の寿命は短い為、老夫婦より前に天寿を全うし、桃源郷でこの上司の元で修行しつつ労働。
その後無事に桃源郷を卒業、転職前に今の自分の姿を老夫婦に見てもらおうと現世に来た時にあの事件が発生。老夫婦に恩があった芥子は事件を知って大激怒。
「お爺さん、私にどうぞお任せください。神の元で修行したこの白兎にどうぞお任せください!!」
本懐を遂げた芥子は桃源郷時代から興味を持っていた地獄の獄卒に転職して今に至る。
しかし、当時の恨みを未だ引きずっており、「狸」のキーワードで怒りのトラウマスイッチが入ると性格が豹変。これは何ら非の無い狸に対しても同じく、作中では何度か通りすがりの分福茶釜の狸をしばき倒している。縁日では激辛の狸汁を売っていた。
ただ、本兎も突発的な豹変ぶりや見境なく狸に襲いかかる点は気にしており、「狸全てが悪いわけではない」と頭では分かっている。狸嫌いを克服するために紺本寺で修行したのだが、この時は十分な成果は得られなかった。
それでも改善の兆しは見えており、道端で狸に因縁をつけられたところを信楽太夫に取り成された一件で、彼女の人柄に魅了され友人として交流するようになった。例外的に拒絶反応も起こしておらず、良好な関係を築けている。