概要
好物は小豆(赤飯、ぜんざい、おはぎなど)。
第66話(単行本九巻)より登場。
椿のような赤い花の髪飾りを付けて振り袖を纏った、おかっぱ頭の双子の女の童(めのわらわ)。
鬼灯が現世視察で岩手県へ赴いた際に廃墟で出会い、住める場所が無くなったと訴えたため、そのまま鬼灯に連れられあの世へとやって来た。その後、色々あって閻魔御殿に住まうことになる。
2人ともつぶらな黒目にびっしり揃った睫毛、おちょぼ口、と美少女要素を備えているが、如何せん雰囲気がまんま市松人形なため、焦点の合わない目と平坦な笑い声を桃太郎には恐れられている。髪色や服装などが色々対になっているが、帯と髪飾りはお揃いと思われる。
福を招く妖怪であるものの、その実シビアな考え方も持っているため、鬼灯からは気に入られている。お小遣いを貰ったりイベントに連れて行って貰ったり、その様子はさながら親戚のおじさんと姪っ子。座敷童子らも、鬼灯にかなり懐いている模様。
長く生きてはいるが、子供の妖怪なので非常に悪戯が好き。様々なものをいじったり、生き物を愛でたり、金魚草と語らったり、トトロと戯れたり、勝手に遊んだりしている。なお、遊び道具の中に時折拷問器具らしき物が含まれているのは、大体鬼灯の仕業だろう。
家屋に住まうことを旨とする妖怪だからなのか、ビルだろうが閻魔御殿だろうが、屋内をとにかく自在に駆け回る。柱に垂直に立つことも可能。
あははははははははははは
地獄に来て死人や妖怪の大人達に認知してもらえるのが当たり前になったことで会話を覚え始め、当初は硬かった喋りが流暢になっていった他、話が進むにつれ狂喜や衝撃でデフォルメ顔を見せるようにもなった。
また、現世にいた頃、遊び相手となった大人達が調子に乗って頻繁に腰や肩を捻らせた経験から、整体やマッサージも得意(福の神のメンツを保つために独学で会得)。その腕前は超一流。
現実の座敷童子同様あくまで特定の妖怪を示す名称であり、固有の名前を持たない事実上名無しに等しいのだが、基本2人のみで行動し子供にしか見えないという特性上コミュニケーションでは困ることが特になかった。
しかし地獄に来たことや、複数の妖怪に認知され「座敷童子」という妖怪から見るとイレギュラーな生活環境で暮らす事になり何かと困ることが増えたため、2人とも個々を識別する「名前」が必要になった。
そうした理由で本人達の要望で、鬼灯から黒髪黒服の方を「一子(いちこ)」、白髪白服の方を「二子(にこ)」と名付けられた。
一子の方が先に発言する事が多く、喋る頻度も二子より多い。
ファンからは鬼灯との関係を「(疑似)親子」と呼ばれることもあり、実際桃太郎は初対面時にそう捉えた。