概要
少年ジャンプ+で2018年9月29日から2021年6
月14日まで連載されていた漫画作品。
2019年3月から2021年4月まで休載を挟んでいる。
作者は森屋シロ。
単行本全3巻完結。
あらすじ
犯罪者たちが収容される「監獄街」で生まれ育ったクロエは、幼い弟ロックの世話をして誰にも知られずに暮らしていた。
ある日、隣人のサントベルク大佐たちの脱獄計画を知ったクロエはそれに便乗したものの、脱獄中に誤ってロックを落としてしまう。
11年後、クロエはロックを守るために再び監獄街に舞い戻る。
登場キャラクター
- クロエ
監獄街で生まれ育った少女。歌と踊りが好き。
半年前に両親は失踪し、幼い弟のロックを世話しながら暮らしている。部屋からは一度も出たことがない。
脱獄してから11年間サントベルク大佐に鍛え上げられ、ロックを守るために再度監獄街に収容される。
師匠譲りで暗闇での戦いに長け、特に「弟を守る」というスイッチが入れば無類の強さを発揮する。武器はナイフで、踊るように優雅に相手を殺す。
吃音のようにやや引っ掛かった話し方をする。
- ロック
クロエの弟。脱獄時はまだ赤ちゃんで、クロエに背負われる形で移動したが、警備に見つかったために監獄街の内側に落下してしまい、生死不明。
左の腹部に生まれつきアザがある。
- ロス・サントベルク
隣国の元大佐。闇での戦いを得意とする。一夜で中隊を壊滅させたという実力者。監獄の外に妻と息子がいる。
監獄に捕らえられているが、隣人であるクロエたちへ食料を渡すなど、優しさをまだ残している。
- ウーゴ・ナバロ、ハチ・ベアーマン
戦争中に名の上がった戦争犯罪者たち。サントベルクと共に脱獄を計画する。
- トリコ
クロエが再収容時に出会った少女。兄とともに監獄街に収容された。
- リトルG
人身売買を生業とする一味のボス。一見すると紳士的な男だが、人殺しに全く躊躇がない。
- ケリー
情報屋の老人。現在は「ガラフ」と名乗り、自動車部品を扱う工場を営んでいる。
- ヨシキ
教皇からの指示で脱獄用の「船」を作っている男。
3年前に病気を患い、寝たきりになっている。
レオたちに船の製造を手伝わせることで「価値」を持たせ、彼らが殺されないように守っている。
- レオ
ヨシキの息子。足を悪くしており、両手で松葉杖を使って歩く。
図面の作成など頭脳労働を担当する。
- キース
レオの仲間。子供たちの兄貴分で、現場のまとめ役。
- セバスチャン
レオ、キースの仲間。いつも狐の被り物をしている。
- デルタ
大柄な男。フードを被っており、顔はわからない。
教皇の手下の審問官だが、彼に不信感を抱いている。
かなりのパワーとタフネスの持ち主で、1対1ならロボット看守をも打ち負かす。
- コバヤシ
デルタとコンビを組む男。ペスト医師のようなマスクを着用している。
- 教皇
子供を信奉する狂信者集団のトップ。見た目は若い男性で、病により年をとらないという。
彼含め、信者たちは子供を殺して食べている模様。
- 所長
監獄街の所長を務める壮年の男。脱獄者は決して許さず、その場で処刑する。
11年後も同じ役職でいるが、車イスで点滴を使用している。
- ロボット看守
人工知能を搭載したロボット。遠隔操作も可能。監獄街に約1万体いるらしい。動力は原子炉。
高い戦闘能力を持ち、ほとんどの囚人は歯が立たない。1対1なら優位に立てるデルタも、集団で来られてはどうしようもないという。