曖昧さ回避
殺人ウサギをモチーフとしたキャラクターはボーパルバニーを参照。
概要
「カルバノグの洞窟」に住む怪物。
外見は普通のウサギと変わらないが、かなり凶暴な本性を持っている。
妖術師ティム(演:ジョン・クリーズ)はその恐ろしさを知っているため、アーサー王(演:グレアム・チャップマン)に警告したが、逆にアーサー王から「バッカな事言うんじゃない!」と怒鳴られた。
いろいろと口論の末にアーサー王は一人の円卓の騎士に生態の確認を命じたが、その騎士は殺人ウサギに首を刎ねられ惨たらしく殺され、さらに救援に向かった騎士達も次々に倒れ一時退却せねばならない羽目に。
その後、「聖なる手榴弾」を手に入れたことでアーサー王一行は、見事に殺人ウサギを撃退したのであった。
元ネタ?
因みに本来のアーサー王伝説自体に元ネタと思しき怪物がいくつか登場しており、特に13世紀にまとめられた『ペレスヴォー』に登場した「唸る獣」はアーサー王の夢に現れ「純白であり、狐よりも小さく美しいとされている」という外見の説明がされており、これを『ホーリー・グレイル』で白いウサギとして登場させたという説がある。
一方で円卓を虐殺しつくすような凶悪な様子は、後に発展した物語において如何にも怪物然とした姿になってからであり、制作サイドからコメントがあったわけでもなく唸る獣が殺人ウサギの元であるというのはあくまでも俗説の域を出ない。
各種メディアへの影響
コメディ映画とはいえブラックでスプラッタなジョークの多い本作であるが、やたらチープなアクションでぶっ殺し回る殺人ウサギの存在は多数の観客に強烈なトラウマ(インパクトと爆笑)を植えつけた。『モンティ・パイソン』のネタは米英のお笑いにおいて基礎教養であり、それらの一つとして殺人ウサギのパロディはドラマ・ゲームなどでしばしば見かけられる。『ウィザードリィ』の原作製作スタッフが作中に登場させた「ボーパルバニー」は日本でも有名であり、国内ではしばしばこちらのパロディとして扱われることもある
関連タグ
モンティ・パイソン モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル
自殺うさぎ……ある意味対義語
ブルーアーカイブ…ストーリーで殺人ウサギをモチーフにしたタイトルの『カルバノグの兎編』が配信された。なお作中では聖なる手榴弾をモチーフにしたと思われるアイテムが登場している。