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概要編集

アーサー王伝説に登場する魔物で、英語ではクエスティングビースト(Questing Beast)と呼ばれており、外見は頭と尻尾が、上半身がヒョウ、下半身がライオン、そして足が鹿だとされる典型的なキメラタイプ。

元から伝承に登場した訳ではなく、比較的後期に纏められた作品に登場しており、後述の本質を連想させない「唸る獣」というなんだかフワッとしたネーミングも特徴的な鳴き声で唸る事に由来している。


アーサー王朝も終わりに差し掛かった頃、モードレッド卿がこの獣を夢で目撃したと語っており、数日後に本当にこの獣が現実に現れたのだという。獣の退治には円卓の騎士の中から、特に武勇に優れたペリノア王パロミデス卿、パーシヴァル卿、ギャラハッド卿などが名乗りを上げた。彼らの活躍で唸る獣は何とか退治されたのだが、彼の本質はただ倒されるだけの怪物という訳ではない。そもそもこの怪物は近親相姦を目論んだ女から誕生したと言われており、その怪物を夢で観測し、具現化したのは誰あろう後にアーサー王の国を滅ぼす不義の息子モードレッド卿なのである。つまり王朝崩壊の要因がこれでもかと詰め込まれた歩く伏線だったという訳なのだ。



関連タグ編集

アーサー王伝説 アーサー王 円卓の騎士 モードレッド パロミデス:異説によれば獣狩りに参加した事が死因だとも。


黙示録の獣:だいたい役割は一緒。 キマイラ

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