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センシティブな作品

───それは ほんとうに 夢のような 日々の名残。

概要

奈須きのこの伝奇小説『空の境界』第7章のタイトル。

再び街を騒がせ始めた殺人鬼と、それに呼応するように不安定になっていく式。そして式を独りにさせまいと必死に追う幹也の関係にスポットを当てた物語。

異能や神秘を巡る伝奇小説としてのラスボス戦は「矛盾螺旋」で終えているが、式と幹也を巡るストーリーの結末はこの章にて完結となる。

ストーリー

1999年の冬。かつて街を騒がせた殺人鬼が、再び帰ってきた。

それに引き摺られるかの如く、式もまた夜の街を徘徊し始める。

まるで、何かを探すように。

まるで、獲物を求めるように。

式の危うさに危機感を抱く幹也は、式を探すために殺人事件の痕跡を追い始める。人の目の届かない路地裏で若者に信奉される新種のドラッグ。その元締めを掴んだ幹也は、思いもよらない人物と再会するのだった。

3年前の殺人事件。

今回の殺人事件。

両儀式の殺人衝動が向かう果て。

​──────早く、帰らなくっちゃ。自分の家、私の帰るべきあの場所へ。

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