本衛星により撮影された画像は毎日の天気予報でお茶の間でもおなじみである。
2024年9月現在、ひまわり9号が本運用、8号が待機運用中である。
ひまわり(1号)~ひまわり5号(GMSシリーズ)
初号機の「ひまわり」から「ひまわり5号」までのGMS(Geostationary Meteorological Satellite)シリーズは地球大気観測計画の一環として計画され、1977年7月14日の「ひまわり」から1995年3月18日の「ひまわり5号」まで5機が打ち上げられた。
これらGMSシリーズはほぼ同じ外観であるが、初号機の「ひまわり」のみ、衛星バスが異なり、外見上の大きな違いとして、USBオムニアンテナではなくVHFアンテナが使用されている点と、可視赤外走査放射計のシェードに白黒のストライプ模様が見られる点が上げられる。
みらい,ひまわり6号,ひまわり7号(MTSATシリーズ)
「みらい」以降のMTSATシリーズは航空管制機能ももつ運輸多目的衛星MTSAT(Multi-functional Transport Satellite)として国土交通省航空局と気象庁により共同開発された。製造はみらい・ひまわり6号が米・スペースシステムズ/ロラール、7号が三菱電機。
MTSATシリーズの初号機であるMTSAT-1には「みらい」の愛称が公募により選定されていたが、1999年11月15日のH-IIロケット8号機のLE-7を原因とする打ちあげ失敗により使用されることはなかった。
同型代替機としてMTSAT-1Rが2005年2月26日に打ち上げられ、GMSシリーズから名称を引き継ぎ「ひまわり6号」として打ち上げられた。なお、「ひまわり6号」が運用開始されるまでは寿命を超過した「ひまわり5号」およびアメリカの気象衛星「GOES-9」を代替機として使用した。
ひまわり8号,ひまわり9号,ひまわり10号(HIMAWARIシリーズ)
ひまわり6号・7号の後継として計画された。純粋な気象衛星であり、観測頻度・分解能・波長帯数などの観測機能が向上している。
製造は三菱電機が落札している。MTSATシリーズで経費の7割を負担していた国土交通省が計画から外れたために一時期予算面で実現が危ぶまれ他の衛星との相乗りなども検討されたが、最終的に気象庁単独予算での打ち上げが決定された。
ひまわり8号は2014年10月7日に打ち上げられ、2015年7月7日11時に運用が開始された。2016年12月21日に打ち上げられたひまわり9号は、2017年3月10日から軌道上で待機しており、2022年12月13日に本運用を開始、8号は待機モードに切り替えられた。
ひまわり10号は2023年に三菱電機が受注、8・9号の後継機として計画されている。両機の設計寿命を迎える前の2028年頃にH3ロケットで打ち上げ予定。外観は8・9号と似ているが、イメージャなどの機器が高性能化・追加され、大幅な重量化がなされることとなる。
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参考リンク
- 気象衛星観測について(気象庁)
- 気象衛星(気象庁の衛星画像参照ページ)
- 静止気象衛星「ひまわり(GMS)」
- ひまわり (気象衛星)(wikipedia)
- 気象衛星「ひまわり」(ニコニコ動画で公開されている、忍太郎P氏による「ひまわり」を題材にしたアイマス教養講座シリーズ動画)
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