概要
「水中ロボットマリンダー」とは、1974年(昭和49年)に、TOMY(現:タカラトミー)から発売されたロボット玩具である。
メーカーオリジナルの玩具であり、原作および設定・物語などはない。
※70年代当時は、このような『原作が無い、玩具メーカーオリジナルの製品』が数多く発売されていた。
TOMMYの「ふろっ子」と呼ばれる、風呂場で遊ぶための玩具シリーズの一種であり、『水中ロボット』の名の通り、水を用いたギミックが内蔵されている。
このギミックが人気を呼び、カラー違いの他、サイズが小さめの製品も発売された。こちらも同様に水場で遊べる。
種類
通常版
大きさは約24cm。
青、赤、黄色のカラーバリエーションが存在する。
後期には、シルバーメッキバージョンも発売された。
両腕から、水流を放つギミックを有する。
水に入れて体内に吸い込ませる事で、両手の指先から水流を発射できる。この水流を、武器に見立てて放つ遊びができる。
腕は肩の一軸関節で稼働させる事が可能で、両腕に角度を付ける事で、放つ水流の方向を調整できる。
動力源は、両足内部に装着する単二乾電池。
水に浮かべ、両腕の水流ギミックを用いる事で、水上・水中移動が可能。また、両腕の角度を変化させる事で、前進・後退のほか、左右回転・旋回なども可能。
陸上でも、床に寝かせ、両足のかかと、及び背中の車輪を用いての転がし移動もできる。
これらのギミックが人気を呼び、廉価版であるミニサイズのマリンダーも発売された(下記参照)。
廉価版・ミニマリンダー
デザインそのものは通常版と同じ。
通常版の半分ほどの大きさ(約15cm)で、ボディは一体成型の前後分割。水流ギミック、および両腕の可動、電池収納などは全てオミットされている。
しかし、その代わりに背中にゼンマイのユニットを内蔵。両肩に装着された水車を回転させるギミックを有する。
これを用い、水に浮かべてゼンマイで水車を回し進む……という遊びが可能。こちらもカラーバリエーションがいくつか発売された。
関連製品
- ロボットポンプ「ジェッターマン」
同時期に同社が発売した玩具。水を吸い込み、頭部のポンプを押し込む事で、両目と両腕から水を放つギミックを持つ。背部のダイヤルで、水流の勢いを調節できる。
- マリンジェッター
1977年頃に発売・展開した水中マシンの玩具。パワーボートの玩具で、人型ではない。
1号、2号、ドリルジェッターの三種類が存在する。
恐竜(首長竜)型の水上マシンで、首長竜の首のように長く伸びた船首部分が上下させられる。
パワーボートで、内蔵されたゼンマイで水を吸い込み後部から噴出させ、その勢いで航行できる。船首部分が左右に開き、内蔵されたミサイルを発射可能。
モーター内臓のパワーボート。前部にツインドリルを装備し、モーターにより回転する。水上に浮かばせる事で、ドリル部分がスクリューと化し、水上走行が可能に。1号2号とは異なるためか、3号のナンバリングはされていない。
関連イラスト
○○ に関するイラストを紹介してください。