水谷香月
みずたにかつき
ヒロイン。活樹のクラスメート。身長は160cm程。勝ち気な性格でボクシングがものすごく強い。アイドル事務所からスカウトが来る程の美少女だが、お洒落等に興味が無くてシンプルな服装を着ている事が多い。幼少時は父親に連れられて行ったボクシングの試合を真剣に観戦したり、ジムでサンドバッグを叩いたりしていた。小中学校の時は幼馴染の紀本高道を苛める生徒や不良達と喧嘩していた。父親は元プロボクサーで東洋ウェルター級チャンピオンだった水谷剛史だが、母が父の性格を嫌って離婚しており、現在は母親と暮らしている(同性同士の結婚だったので名字は変わっていない)。その為にボクシングを嫌っている(と自分に思い込ませていた)。ガソリンスタンドで変装してバイトしていたことが校長にばれて、その弱みに付け込まれ新ボクシング部に入部する羽目になった。
音楽室の幽霊を信じる、など、思い込みが激しい?性格。
父・剛史曰く「ボクシング嫌いの原因は、女であることから男子ボクシングは出来ない反動」との事であり、嫌いになる事で自分の心を守っているのである。また、同居するボクシング嫌いの母親の手前、表向きは嫌いということにしていた。しかし、下述の通り活樹に夢を託したため再び好きになった様子。ちなみに女子ボクシングをするつもりは無い。
紀本高道と対戦するつもりでいたが、試合前の活樹とのスパーリングで活樹の強烈なパンチをガードし続けた結果、両腕が痺れてしまい試合は不戦敗となった。しかし、このスパーリングで活樹の才能に惚れ込み、活樹に自らの夢を託すことを決意する。
活樹がボクシングを始める以前の光葉高校受験の際に、活樹が気付かずに落としたお守りを拾っており、クラスも名前も同じと言うことで合格発表・入学式など事ある毎に活樹を目で追う癖が付き、その興味はいつしか恋愛感情になっていっていた。つまり、ボクシングに関係無く両想いなのである。その為か八五郎と一緒に母親が経営する店にやって来た活樹を一緒に勉強するという口実で自室に入れるといった積極的な一面を持っている。活樹が自分に近付く為に水谷ボクシングジムに入った事を知った時も呆れた様にボクシングなんてしなくても話題なんて幾らでもあると述べている(裏を返すと自分も活樹と話したいという意思表示だったのだろう)。
活樹に近づく南条理子、半沢みのりには露骨に反応するなど、あだち充のヒロインとしては珍しいタイプ。上記の様に最初から最後まで活樹一筋だが、活樹の友人の川上と二階堂、幼馴染の紀本、二年時のインターハイ予選で活樹を苦しめた強敵『宮川光』、そして岬と作中で彼女に好意を寄せる登場人物は多い。岬の場合はマスコミに彼女の事が好きだと公言しているので彼の恋人扱いされる羽目になっている。
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