概要
舞台は20XX年。デュエルモンスターズの精霊たちの力を医療分野に応用し、患者の病気を「ビョーマ」としてソリッドビジョンで具現化させ、デュエルを通して治療できるようになりつつある世界。
天才デュエルドクター・二階堂佑助は"今苦しんでいる"患者を救うため、今日もビョーマに立ち向かっていく……
作風
基本的にはいつもの遊戯王。対戦ルールは『遊戯王OCG』に則っているが、「EXデッキから発動する誘発効果」「魔法カード同士による融合」など、斬新な設定・効果を持つオリジナルカードが多く登場する。
また、マニアックなOCGカードや、遊戯王シリーズのネタも要所に詰め込んである。
LPは4000制だが、患者の生命力がLPに直結するため、医師側は不利な状況下でデュエルすることが多い。
登場人物
二階堂佑助(にかいどう ゆうすけ)
本作の主人公。確かな戦略と鋭い洞察力でビョーマを打ち破り、多くのデュエルオペを成功させたデュエルドクター。
詳細は該当記事を参照。
天条塔馬(てんじょう とうま)
本作のライバル枠。帝華医大所属の若きデュエルドクター。二階堂とは対照的に"未来"を重視し、救えないと判断した患者は切り捨てる、非情な一面を持つ。
デュエルは荒々しく、モンスターの犠牲も厭わないパワー型。しかし、根は彼も医師であり、患者の命を尊ぶ者の一人。基本的に厳しい態度だが、妹の理奈には優しい素顔を見せる。
《ホワイトタワー・ドラゴン》
EX誘発・効果モンスター
星8/光属性/機械族/攻3000/守2400
自身フィールド上にモンスターが存在せず、相手フィールド上にカードが3枚以上存在する場合、水・風・光属性のいずれかのモンスターを2種類、手札または墓地から除外することで特殊召喚できる「EX誘発」の特性を持つ、塔馬の切り札。
《ショックウェーブ・マジシャン》並かそれ以上に重い召喚条件を持ち、強化不可能な永続効果、破壊された時の自身への2000バーン等、デメリットが目立つ。
しかし、特殊召喚時のフリーバウンス(1枚)や、相手の手札の枚数まで攻撃できる連続攻撃能力、専用のサポートカードの存在など、強力かつピーキーな効果も併せ持つ大型モンスター。
攻撃名は「殲滅のイレイザー・キャノン」。
園田加奈子(そのだ かなこ/シスター・カナコ)
佑助が居候している、聖ディアン・ケト修道会のシスターで修道会が運営する託児所兼孤児院の管理人。院の子どもの情操教育にデュエルモンスターズを採用(これ自体は修道会自体の方針である模様)しており、デュエルを通して戦うことや勝敗の意味、敗者が持つべき向上心や、勝者が持つべき正しい情けや敗者へのいたわり、正しく競い合う意味などを教えている。
佑助の事実上の保護者らしく、彼にとっては頭の上がらぬ人物。第3話で、まさかの磯野枠を務めた。
天条理奈(てんじょう りな)
塔馬の妹。何らかの事情で動けない状態にあるらしくソリッドビジョンの技術を応用した立体映像通信で兄とやりとりをしている。理想を求めすぎるあまりに、その理想の原点から離れている兄を危惧し案じている一面もある。
のちに小咲理化学研究所の開発した超高度解析スーパーコンピューター『MIrAI(未来)』に再現されたデータ人格にして、ほかならぬ『MIrAI』の開発者である天条理奈博士のコピーパーソナルである事が明かされた。またオリジナルの天条理奈は「福音病」と呼ばれる未知のビョーマによって亡くなっている。