磯野(遊戯王)
いその
社長「決闘(デュエル)開始の宣言をしろ!磯野ぉ!!」
磯野「決闘(デュエル)開始ィィィ!!」
「遊戯王」原作及びアニメ版に登場する海馬コーポレーションの社員。
海馬瀬人・海馬モクバの側近を務めるいわゆる黒服的なポジションで、黒いスーツ・黒いサングラスに口ひげを生やしている。
関連書籍も含め苗字以外のプロフィールは不明であり、他の磯野と区別する為、「KC磯野」と所属を頭に付けて呼ばれることもある。
アニメではデュエルモンスターズから登場しCVは岩崎征実。
原作では主に「バトルシティ編」から登場。
初期のKC黒服達が「王国編」やアニメオリジナルの「BIG5編」にて裏切りを図った後の本格登場ということもあり、裏切ることなく社長に忠実に従う腹心の部下として活躍している。
同じく海馬兄弟に全面的に付いていくと宣言した同僚に河豚田(ふぐた)がいるが、何かと美味しい場面や単独活躍が多いため、磯野とは作品上の扱いに大きな差がある。
海馬瀬人・モクバのどちらかと行動を共にしている場面が多く、海馬コーポレーションの中でも相当に社長に信頼されている人物であると見られる。原作では「海馬様」と呼ぶ場面が目立ったが、アニメでは主に「瀬人様」「モクバ様」と下の名前で呼んでおり、瀬人を名前で呼ぶ数少ないキャラクターとなっている。
バトルシティにおいては決勝トーナメントの進行役に抜擢。
デュエル中、様々なアクシデントや、闇のゲームが始まったり意識不明者がでたりしても、動じずにルールに則って試合を進行させる柔軟性を持つ。自らの上司の試合においても公平なジャッジを行うなど、職務にはかなり忠実。
一方で本来はルール上問題が生じる、遊戯の「ドローカードを確認せずに魔法罠ゾーンに伏せる」といったプレイングには、厳正に忠告したが社長指示で容認し続行させた場面も。(もっとも、後で伏せカードがモンスターカードでルール違反になった場合、そのタイミングで対処も可能ではある)
最終的に受け止めて試合進行を続行させてはいるものの、そのまま続行していいのか焦ったような表情を浮かべる場面も散見された。
一方で社長の無茶振りを受けて振り回される苦労人でもあり、ドーマ編では社長の不在に対し、会見を開き冷や汗をかきながら「アメリカ出張で不在です」と押しかけたマスコミに説明する姿も見られた。
そもそも海馬コーポレーションはパワハラや無茶ぶりとしか言えない社風が先代社長の頃から数々描写されており、先述の方針変更や裏切りの数々もあり、パワハラに耐えてでも海馬瀬人についていこうという人材しか残っていない節がある。
また、社長が何かと敵だらけのため、海馬兄弟を狙った敵に巻き込まれる形で危険な状況に巻き込まれることも。
海馬vsイシズのデュエルで社長に「決闘(デュエル)開始の宣言をしろ!磯野ぉ!!」と名指しされ、片手を掲げ若干のけぞりながら「決闘(デュエル)開始ィィィ!!」と高らかに宣言したのが主な名(?)台詞である。
劇場版においても引き続き登場し、モクバに同行しエジプトでの千年パズル発掘を監督。
この際に藍神の襲撃を受け、部下にはその能力により異次元へ消滅させられた犠牲者も出たが、安易に武器を持ち出さなかったために難を逃れ生存している。この点から、他の黒服と比べても冷静さや温厚さがうかがえる。
GB版等の一部の派生作品(アニメ版とは一部設定が異なる別世界)においては、海馬ランドのヒーローショーにてカイバーマンを演じてステージに立っている。
側近のやることなのだろうか……といった扱いではあるが、敵となるBIG5は悪徳重役が本人役というさらに無茶苦茶なキャスティングである。もっとも、あちらはアニメ版とは異なる経緯で裏切りがバレたことでヒーローショー悪役への降格人事という待遇であるため、降格でもないのにほぼ同じ仕事をさせられているのはなかなかのパワハラぶりでもある。
ヒーローショーへの起用や、他の黒服達が何かと荒事も目立ったことから、温厚なだけで運動能力も高い可能性がある。
カイバーマンはアニメGXに出演した際には岩崎征実ではなく津田健次郎が声を当てているが、あちらは正義の味方カイバーマンのカードから精霊として実体化した別個体のため、ヒーローショーにおけるボイスが磯野ボイスなのか社長のアフレコボイスなのかは不明。
原作及びアニメではサブキャラに過ぎなかった彼だが、ニコニコ動画等で遊戯王MADが流行するとデュエル開始を告げる役として度々磯野の素材が散々に使い倒された。
これにより、ファンの間では磯野=「デュエル開始ィィィ!!」という扱いを受けている。
デュエルを始めるネタでセリフや磯野が引用されるため、劇中の活躍をよく知らない人でも審判っぽい人としてザックリ認知していることも。
また、この事から派生して遊戯王×他作品のMADや架空デュエル系作品でも磯野の「デュエル開始ィィィ!!」を合図に一気に遊戯王の流れに入るというパターンが多く、2つの作品を融合させてしまうという事で遊戯王OCGのシステムに準えて「チューナーモンスター」「エクシーズ素材」等と言われる事もある。