概要
海馬剛三郎は、遊戯王に登場する人物。
CV:石塚運昇(アニメ第一作) / 小村哲生(アニメ第二作)
人物像
海馬コーポレーションの先代社長。瀬人・モクバの養父。
自身の父が興した軍需産業企業「海馬重機工業」を継いだ人物で、厳密には二代目社長。極めて冷徹、かつ非情な性格をしている。チェスの腕はプロ級。
原作版の剛三郎
後継者を探しに瀬人とモクバのいた孤児院を訪れた際に、金持ちの養子になることを企んだ瀬人にチェスで挑まれ、敢えてイカサマにかかり敗北。彼の力を認め約束通り二人とも養子にした。後継者にするために虐待じみた英才教育を瀬人に行った結果瀬人の恨みを買い、後に瀬人と多くの社員の裏切りを受けて会社を乗っ取られる。自身の敗北を認めた剛三郎は「負けた者の末路」として、瀬人の目の前で自社ビルの窓ガラスを突き破り飛び降り自殺を遂げた。この件は瀬人の心に「敗北=死」という暗い意識を植え付けた。彼の死後、瀬人の方針により海馬コーポレーションは軍需産業から身を引き、ゲーム産業へと転換する。
アニメ版の剛三郎
チェス世界大会六連覇を達成する程の名手で、大会で獲得した賞金10万ドルを福祉関係の施設(海馬兄弟の施設)に寄付した事から、海馬兄弟との因縁が始まった事になっている。また、瀬人が開発したバーチャルシミュレーターシステムを軍事利用しようとした為、瀬人の怒りを買ったと説明された。
アニメ第一作では投身自殺の場面が、『窓から地上を見てショックを受け気絶する』というシーンに差し替えられており、死亡したかどうかが曖昧になっている。
アニメ第二作では実子の乃亜がおり、瀬人を養子にしたのも彼と競い合わせると言う目論みになっているが、乃亜が交通事故で亡くなったためそれ以降は原作同様海馬を後継者として育てる流れになっている。
会社を乗っとられた後自殺しておらず、社長の座を失った後に自分の死期を予感し、自らの人格をコンピュータにデータとして移植していた、とされた。そして実の息子である乃亜を利用して瀬人に復讐しようとした。
乃亜が敗北した後は自ら瀬人にデュエルを挑み、墓地に「封印されし」モンスターが存在する限りあらゆる魔法・罠・モンスターの効果及び戦闘によって破壊されず、戦闘する度に攻撃力が1000アップするため無限に攻撃力を上げる脅威のモンスター「エクゾディア・ネクロス」で瀬人を苦しめるが、「所詮強力なモンスターに頼るだけの似非デュエリスト」と瀬人に一喝され、墓地のカードを除外される形を以てネクロスの弱点を突かれ敗北。逆上した剛三郎は赤い亡霊のような姿に変貌し瀬人を襲うが、最期は乃亜に動きを封じられ、海底要塞と共に完全に消滅した。
しかし現実世界でもミサイルによって破壊された要塞から巻き上がる炎になってバトルシップを飲み込むも、瀬人によって変形したバトルシップに振り切られ今度こそ消え去った。
ネクロスを召喚する際、魔法カード『苦渋の選択』をつかって全エクゾディアパーツを選択し海馬に精神的なダメージを与えた。もしネクロスを召喚するより『補充要員』等のカードで回収していたら海馬に勝ってたかもしれない。このことから『苦渋の選択』の理想的な模倣解答を出した人物である。