概要
古代中国の地理書『山海経』の「西山経」に記載される不思議な樹木。「沙」は「砂」、「棠」は「ヤマナシ」という意味で、中国語ではシャータンもしくはシャタン(Shatang, Shā Táng)、上古中国語ではスラールダーン(Sraldang, sraːldaːŋ)もしくはスラールスダーン(Sralsdang, sraːlsdaːŋ)、広東語ではサートーン(Saatong)、韓国語ではサダン(Sadang)、ベトナム語ではサードゥオン(Sa Đường)と呼ばれる。
崑崙山に生えているとされ、その実はヤマナシのような見た目であるが味はスモモそっくりで、中には種がないという。
この実を食べた者は溺れなくなり、この木の幹で造った船は沈まないとされる。