あの時代 私はパリで一冊の本を作る為に方々歩き回り目を凝らした
概要
月刊コミックガーデンで2022年2月号から2023年6月号まで連載されていた漫画作品。
作者は日之下あかめ。
単行本はブレイドコミックスから発売されている。
全3巻完結。
あらすじ
19世紀後半のフランス、パリ。
「先生」の教えに従い上京してきた14歳の少女セリーヌは、仕事をクビになったところをルネという老人に声をかけられる。
ルネに紹介された仕事をこなした夜、セリーヌは彼から「私の代わりにパリの街や人々を見て、感じて、それを報告してほしい」と頼まれる。
こうしてルネの手伝いをするようになったセリーヌは、彼から紹介される様々な仕事を経験し、その目でパリを見つめていく。
登場キャラクター
- セリーヌ・フランソワ
14歳の少女。フランス北西部のルーアンの隣町からパリにやってきた。
笑うのが下手で、愛想が無い。
その性格は作中でしばしば「月から来たような」と言われるが、これはフランス語で「ぼうっとしている」という慣用表現。
後に作家となるらしく、「後年の彼女の回顧」という視点で綴られたモノローグが時おり挿入される。
- ルネ・フォンティーヌ
セリーヌがパリで出会った老人。
とある人物から「フランス人の独白」という風俗観察集の作製協力を依頼されているが、齢70で目も足も弱っているため、セリーヌに「自分の代わりにいろいろなものを見て、感じて、それを報告してほしい」と頼む。
- シャルロット
セリーヌのおば。故人。
セリーヌが「先生」と仰ぐ女性で、生活の世話はもちろん読み書きも教えて、セリーヌが自立できるように育て上げた。
セリーヌがパリにやってきたのは彼女が「多くのことを経験するように」と言ったため。