活用自体については活用を参照。
動詞
現代日本語
現代日本語では未然形、連用形、終止形、連体形、仮定形、命令形に活用する。
- 未然形:まだ起きていないことについて述べる時に使う。打ち消しや推量が続きやすい。
- 連用形:用言に続ける形。
- 終止形:文尾に用いられる。
- 連体形:体言に続ける形。
- 仮定形:その名の通り、仮定の意味を表す。
- 命令形:命令として言い切る形。
現代日本語の活用表は以下の通り。
活用の種類 | 動詞例 | 語幹 | 未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 仮定形 | 命令形 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
五段活用 | 書く | か | -か、-こ | -き | -く | -く | -け | -け | 多くの動詞がこれに該当 |
上一段活用 | 見る | (み) | み | み | みる | みる | みれ | みろ | |
下一段活用 | 食べる | た | -べ | -べ | -べる | -べる | -べれ | -べろ | |
カ行変格活用 | 来る | - | こ | き | くる | くる | くれ | こい | 「来る」のみ該当 |
サ行変格活用 | する | - | し、せ、さ | し | する | する | すれ | しろ | 「する」のみ該当 |
古典日本語
基本的には現代日本語と活用形は同じだが、仮定形の代わりに已然形が存在する。仮定の意味は未然形が表す。
- 已然形:既に起きたことを述べる形。
活用表は以下の通り
活用の種類 | 動詞例 | 語幹 | 未然形 | 連用形 | 終止形 | 連体形 | 已然形 | 命令形 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
四段活用 | 思ふ | おも | -は | -ひ | -ふ | -ふ | -へ | -へ | 多くの動詞がこれに該当 |
上一段活用 | 見る | (み) | み | み | みる | みる | みれ | みよ | 一部の動詞のみ(現代語より少ない) |
下一段活用 | 蹴る | (け) | け | け | ける | ける | けれ | けよ | 「蹴る」のみ該当 |
上二段活用 | 落つ | お | -ち | -ち | -つ | -つる | -つれ | -ちよ | |
下二段活用 | 明く | あ | -け | -け | -く | -くる | -くれ | -けよ | |
カ行変格活用 | 来(く) | - | こ | き | く | くる | くれ | こ | 「来(く)」のみ該当 |
サ行変格活用 | す | - | せ | し | す | する | すれ | せよ | 「す」のみ該当 |
ナ行変格活用 | 死ぬ | し | -な | -に | -ぬ | -ぬる | -ぬれ | −ね | 「死ぬ」「去ぬ(いぬ)」のみ該当 |
ラ行変格活用 | あり | あ | -ら | -り | -り | -る | -れ | -れ | 「あり」「居り(おり)」「はべり」「いますがり」のみ該当。これのみ終止形がイ段 |