浦野要一
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うらのよういち
浦野要一とは漫画「この世界の片隅に」の登場人物。(メインイラストの一番右の人物)
妹たちにも厳しく、怒るとげんこつを食らわすため恐れられている。
すずは彼をモデルにした「鬼イチャン」という漫画を描いている。
他所の家の子供達にも恐れられており、水原哲ら腕白男児の間でも逃げろと言い伝えられているほど。
戦況に伴い、すずの縁談が来る前の時期に陸軍の兵士として出征して行っていたためすずの結婚式には立ち会えなかった。
アニメ映画版ではすずが結婚直後彼に出した手紙の宛名は「濠北派遣鯉 第五一七三部隊 河野隊」とされている。
「濠北派遣」=パプアニューギニア方面派遣 鯉=広島 第五師団 の意味。
「河野隊」のみ架空で、これは原作者のこうの史代の名前に引っ掛けた遊び。
以降、中盤以降のネタバレ
元々の筆不精な性格もあってか戦況の厳しさか実家からの手紙に戦地から返事を寄越すことはなく、そのままニューギニアで戦死、1945年2月に戦死の公報が届き葬儀が行われた。最終階級は上等兵。
遺骨は戻らず、代わりに石ころ1つが骨壷に収められていた状態だったため、浦野家の人々は彼が死んだ実感を持てないままでいる。
終戦後、すずが「船が難破して南方の島に流れ着き、ワニをお嫁さんにもらった」という設定の空想話をすみに語っている。
備考
要一が実際に戦っていた地域はどこかは不明であるが、史実ではニューギニアの戦線はいずれもマラリアなどの風土病に苦しめられる過酷な戦場であり「ジャワの極楽、ビルマの地獄、死んでも帰れぬニューギニア」と言われたような状況であった。
作中には直接言及されていないが、手紙が届いていたとしてもとても返事を書ける状況ではなかったのかもしれない。
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