こうの史代
こうのふみよ
「家族」の日常生活を描いたギャク漫画が多い。
トーンをほとんど使用しない、描線のみで表現された線画であり、そのノスタルジアをかきたてる作風とあいまって、現代にあってはとても古風な印象を受ける。暖かでほのぼのとした印象とは裏腹に、ある種の毒や色気も感じさせる。
第二次世界大戦・太平洋戦争の、特に「広島への原爆投下」を何らかの形で題材にした作品を描くこともあるが、その主な主題は「その時代に生きている人びとの家族と、日常生活を描写すること」である。
座右の銘は、
「私は常に真の栄誉を隠し持つ人間を書きたいと思っている」
(アンドレ・ジッドの言葉。フランスの小説家)
初連載作品。
花屋を舞台にした短編連作集。
ぴっぴら帳(ノート)
セキセイインコの「ぴっぴらさん」が主人公の、小鳥飼育4コマ漫画。
拾われニワトリ「こっこさん」と、その飼い主の「やよい」と、家族たちの物語。
理由ありで、「無理やり結婚」をした男女2人の、ちょっと変わった結婚生活物語。
夕凪の街 桜の国
「広島の原爆」を主題とした、
終戦から10年後の広島を舞台とした「夕凪の街」と
その後の、1987年と2004年の物語である「桜の国」で構成されている。
妻を亡くしたばかりの男やもめのお爺さん「参さん」が主人公。
息子一家と同居しながら、亡き妻の遺したノートを参考に、主夫生活に取り組んでいく。
太平洋戦争中の広島を舞台に、主人公・すずが軍都・呉へと嫁ぐ物語。
基本はエッセイ集。
中には「こうの史代風萌えマンガ作品」を代表した、異色系の作品も収録されている。
「古事記」上巻の原文をそのまま絵物語とし、全てボールペンで描いたコミカライズ。
「東日本大震災」を題材とし、
行方のわからない「妻」を探して震災後の東北地方を旅する雄鶏を主人公とした、
被災地の「その後の風景」を描くエッセイ。
コメント
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すべて見る鬼イチャン冒險記 余話
『この世界の片隅に』の原作ファンの間では、けっこう有名な逸話なのですが…… こうの史代先生は、すずさんが負傷した後のエピソードを人物以外は全て左手で描くという! なんとも驚くべき表現手法を用いて連載を続けられました。 そんな事実から、今作を構想しました。 また作中の描写では、タイトルにも使わせて頂いた、すずさんが描く漫画の件など…アニメより原作を意識しています。 そしてキャラたちは『この世界片隅に』は昭和の終わり、『こっこさん』は20世紀末の辺りで『サザエさん時空』に迷い込んでいます(苦笑) こうの先生のファンの1人として、今回のアニメをきっかけに、多くの方に先生の数多くの作品を読んで欲しいという願いも込めてこの小説を書きました。 挿絵と扉絵は、こうの作品に造詣の深いマイピクのシロさんhttp://touch.pixiv.net/member.php?id=2350812。 片渕監督のファンでもある隆波弟さんhttp://touch.pixiv.net/member.php?id=8272002。 お二方が、昨年末から今年初めにアップされた新作イラストをお借りしてアレンジしました。 手前勝手な依頼をご快諾頂き、本当にありがとうございます。6,351文字pixiv小説作品