本来の消化試合
プロ野球やJリーグなど、総当たり戦によって順位を決める競技では、特定の選手やチームが圧倒的な勝利数や得点数を残し、最終戦よりも早い段階で優勝者や総合順位が確定してしまう場合がある。
その場合、残りの試合は特に影響のない試合として消化されてしまうため、消化試合と呼ばれる。
しかし、番付制度といった形で出世の決まる大相撲や、2006年以降のクライマックスシリーズとして日本一を争う座につけるチャンスを増やしたプロ野球、J1・J2などの昇格・降格がかかわるJリーグなど、事実上消化試合に対する対策が行われることも少なくない。
派生
優勝が確定する、を別のものに置き換えて、物語などの結末が確定した後のイベントを揶揄する言葉として扱われることもある。
例えばフィクション作品では、
- ヒーロー物の作品などで、敵の大ボスを最終回よりも早く倒し、最終回では残党を相手にしたり、別の残された事件を解決したりする。
- 部活などの大会ものの作品でライバルとの決着は決勝ではなくその前の段階の試合で済ませ、決勝の描写をなしに最終結果を描いたり、ライバルの次の試合で見知らぬ存在やより強大な相手と戦う裏ボス戦を描いたりする。
などという例があったりする。