清家一郎
せいけいちろう
厚生労働大臣。未来の総理候補ともいわれる人気政治家。原作では清家が主人公だが、ドラマでは主要人物の一人に留まっている。
西海町立船浦小学校、福音学園、早稲野大学政治経済学部出身。昭和54年4月20日生まれ。愛媛県西海町(現・愛南町)出身。
清廉潔白、品行方正という政治家として完璧すぎるくらいの人物像を持っているものの、道上からは「主体性がない」「AIみたい」と評されており、事実演説の際の話し方や取材対応含め全てを鈴木に任せきりである。
その一方で、自身の大切な物や人、信念を傷つけられた際には感情的になることもある。
実父は和田島芳孝・母親は清家浩子・祖母は劉英華
しかし、道上との出会いを機に独自の思惑で行動するようになり、徐々に鈴木ではなく母・浩子の影響が色濃く出始めることとなる。
その後、党内の人間の不祥事を受け、その後任として内閣官房長官に就任した。
鈴木に関するスクープが発覚した際には断腸の思いで彼にクビを言い渡しており、道上からその真意について質問された際には「切りたくて切ったわけじゃない」と苦しそうに呟いていた。
大学時代は東京で浩子と同居。『ナチズムにおける権力の二重構造について エリック・ヤン・ハヌッセンに関する考察』の論文を書いた。
「27歳までに僕を政治家にしてほしい」と鈴木に頼んだ。2006年に27歳で選挙に出馬して初当選。
高校時代の生徒会長選の演説で泣くつもりはなかったが、「感極まったら素直に泣いて良いこと」「鈴木と仲良くして手放すな」と浩子から言われてきたと、政治家になってから鈴木に明かす。
議員事務所には祖母と仲が良かった愛南町の書家が書いた「生者必滅 会者定離」の紙が入った額を飾っており、浩子から貰ったものである。
その後、道上に対して「僕のブレーンになってくれませんか?」と誘い、彼女を完全に取り込んだと思いきや、BG株事件に関する記事を公表された上にブレーンを辞退されたことで自身の本心を遂に彼女の前で顕にした。
実は、道上達が疑っていたハヌッセンの存在自体がそもそも無く、全て自分の意志で行ってきたことだった。
彼自身、その主体性の無さ故に様々な人物が言い寄り取り込もうとしていたが、その度に「自分が軽視されている」という感情が沸き立ち、アドルフ・ヒトラーの思想に傾倒した結果、ヒトラーがハヌッセンを切り捨てた際に沸き立った感情が「見くびるな」ではないかと推測。自身とヒトラーが同じだと考え、彼らを「最も屈辱的に感じる時」に切り捨ててきた。(なお、ヒトラーに対しては「やり方は間違っているが、権力を持ったこと自体は間違っていない。彼こそ無関心の国民を先導していくために必要なリーダー像」と評していた。)
更に、自身の本当の姿を「何も無い」と形容し、これまで浩子や鈴木らの意見をスポンジのように吸収し自身の政策へと取り入れたことも「指針」としての側面が強かったことも明かした。
しかし、そんな清家の本質は国民どころか浩子や鈴木、道上にも完全には理解出来るはずもなく、そのまま首相公選制は制定された上に5年後に清家は内閣総理大臣に就任してしまった。
なお、原作者が「櫻井翔をイメージして描いた」と公言している。(いわゆる当て書きに近い)