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概要

基礎データ

太陽からの距離64億5200万km
直径1,960 × 1,518 × 996km
表面積814万km²
質量400兆t
重力0.04(地球を1とする)
公転周期282.29年
自転周期3.9154時間
表面温度−241℃
分類準惑星
衛星の数2

カイパーベルト天体に属する準惑星

ヒイアカと、ナマカという二つの衛星を持つ。

大きさはヒイアカの方が大きく、外側の軌道を回っている。

仮符号は2003 EL61。初めて観測されたのは2003年3月7日だが、存在が確認されたのはクリスマスの直後(2004年12月28日)だったので、「サンタ」の愛称でも呼ばれた。

「ハウメア」の名は、この準惑星が天体衝突によって二つの衛星と多くのハウメア族天体を生んだ(これについては後述)と考えられる事から、ハワイの豊穣の女神ハウメア(多くの子を産んだとされる)に因んだもの。

なお、発見者は誰なのか、名前もハウメア(Haumea)とするかAtaecinaとするかで論争があったとのこと。

ハウメアの特徴

4時間弱という極めて速い速度で自転しており、ラグビーボールの様な形はその為とみられる。この特徴は天体衝突による可能性が高い。二つの衛星やハウメア族天体はこの時生まれたと考えられている。そこまで丸くないのに準惑星と認められた理由は、それが自転による遠心力によるものであり、丸くなるのに十分な質量自体は持っていると考えられるからである。

準惑星の条件である「丸いこと」とは本来厳密には「静水圧平衡形状に達している」ということであり、ハウメアが丸くないのは「遠心力により静水圧平衡形状自体が球から逸脱している。」ことが原因であり、ハウメアはその歪んだ静水圧平衡形状に沿った形状をしているため、定義上からも準惑星に含むことに問題は無い。

なお、この自転速度により、極と赤道では2桁も重力が変化することが計算で求められている。

また、準惑星としては珍しく環を持つ事が知られているが、これがその時の天体衝突によるものなのか、高速回転によって表面の物質が飛ばされて出来ているのか、詳しい事は分かっていない。

探査機が訪れた事がない為、表面の詳しい様子は分からないが、地球からの観測により、周囲より暗く赤みを帯びた斑点がある事が分かっている。これについて、鉱物有機物によるものである可能性が指摘されている。

ちなみに、この様な形をしているのはハウメアだけではなく、2000年に発見された準惑星候補のカイパーベルト天体「ヴァルナ」も似たような形をしており、高速で自転している。なお、ヴァルナには環や衛星は今の所発見されていない。巨大惑星以外で環を持つとされる天体は他にケンタウルス族の小惑星「カリクロー」と「キロン」に加え、2023年には準惑星候補のカイパーベルト天体「クアオアー」も環を持っている事が明らかになっている。

所属する"族"について

その天体の軌道の要素ごとに「○○族」のように分類する事があり、ハウメアは比較的真円に近い軌道のグループであるキュビワノ族に分類されている。なお、キュビワノ族としてはハウメアは軌道の傾きや歪みが大きく、海王星の影響を受けている。

また、衝突族(天体の衝突により生まれた族)の一種であるハウメア族にも分類される。小惑星帯(メインベルト)には衝突族が多数確認されているものの、カイパーベルト領域に於いてはこのハウメア族が唯一の衝突族であると計算により推測されている。

ハウメアとその衛星以外の主なハウメア族天体として、2002 TX3002003 OP322005 RR43などがある。

ハウメア族の天体は、ハウメアを除き未だに正式な名前が無く、日本語の記事もほとんど存在しない。

関連項目

宇宙 太陽系 天体 準惑星 カイパーベルト天体

土星…最も有名な環を持つ天体。

冥王星 準惑星エリス マケマケ(準惑星)…ハウメアと共に、「冥王星型天体」(海王星より公転周期が長い準惑星)に属する。

炎炎ノ消防隊…pixiv上で「ハウメア」タグはほぼこの作品のキャラの意味で使われている。

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準惑星ハウメア
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