自由故に孤独を愛し、孤独故に自由を欲す
概要
1999年にヒューマン株式会社から発売された、PS用の江戸時代アドベンチャーゲーム。
2009年からゲームアーカイブスが配信している。
タイトルから「バカゲー」を想像する人も多いが、時代考証に基づく世界観設定と、シリアスハードボイルド調の渋いドラマが展開する本格時代劇となっている。
猫又侍「十兵衛」となり、猫のように江戸の街で気ままに生活しながら様々な人間や猫又と触れ合っていく。
物語の展開自体は一本道で必ず同じ結末に収束するが、用意されたイベントの数は百八十以上にも及び、その間の行動はプレイヤーに委ねられる事になる。 また、オープニングすら1周目、2周目、3周目でそれぞれ別の話が用意されている。
説明書にも「江戸の生活を楽しむゲームなので、攻略などにこだわらず、自由に生きてみてください。」という注意書きがある。
同名のテレビドラマがあるが、全く関わりない。あっちは「猫好きの侍」で、こっちは「猫が侍」。
物語
徳川将軍の治める華のお江戸で繰り広げられる猫又達の物語。
主人公・「弟斬り」十兵衛は剣客集団「御神楽党」を抜け、新たに深川での生活を始める。
江戸の街で生きる猫又と人間、次々と現れる御神楽党の刺客・・・・・。
・・・様々な出会いを越えて十兵衛は何処に行き着くのだろうか。
登場人物(一部)
猫又
本作品の主人公。
猫又達の住む御神楽府で剣客として名を馳せていたが、実弟・又次郎と彼の妻である志津を斬った事から『弟斬り(おとぎり)』の二つ名で呼ばれる。
その事を契機に『御神楽党』から離脱、親友・仁右衛門の誘いを受け、江戸をめざす。
「阿蘭陀」仁右衛門(CV:富田浩徳)
十兵衛の友人。 呉服問屋『淡島屋』土蔵に住む変わり者で、十兵衛を江戸に招く。
蘭学マニアでいつも変な発明をしては爆発している。
太一 (CV:うえだゆうじ)
三矢道場の門弟。大道場の跡取りとして江戸に修行に来ているが、いつも稽古をさぼり遊び歩いている。
只のお調子者に見えるが、一応剣術への情熱はある様で、十兵衛の指導によっては人間としても大きく成長する。
「鐘つき堂」陣五郎
「八幡宮地内」を住処にする、本所深川の猫又を総括する縄元。
十兵衛の腕を見込む一方で『御神楽党』を畏れる食えない爺。
墨壺 (CV:塚田正昭)
大工の彦六に飼われている。カワハギが好物。
嘗ては裏の世界に生きた老いた細工職人。彼と親しくなり過ぎると……。
真砂 (CV:田辺静恵)
十兵衛の幼馴染み。 御神楽府を出て、十兵衛を追って江戸にやってきた。
壱之新 (CV:千葉一伸)
本所を守る「無頼衆」を束ねる顔役。 十兵衛と親交を結ぶ
佳代 (CV:川村万梨阿)
船宿「萬徳」の女主人。 弟・又次郎の妻・志津に瓜二つ。
天真 (CV:石田彰)
口だけは達者な若い剣客で、何とか『御神楽党』に取り入るべく十兵衛を執拗に狙う…が。
僻腕のハガネ (CV:星野充昭)
『御神楽党二十八武衆』の一人。 巨体で、隻腕の剛剣の使い手。
斬馬弥四郎(CV:沢木郁也)
『御神楽党』の現党首。
「力」による支配を求める。 己のやり方に反発する十兵衛を執拗に狙う。
人間
きさ (CV:半場友恵)
十兵衛の住処にしている物置の隣に父親と住む若い娘。
明るくしっかり者。
狩矢吾郎左
きさの父親で、飄々とした浪人。 いつもごろごろと昼寝ばかりしているが、実は・・・。
ほとりの吉松 (CV:納屋六朗)
赤鼻の十手持ち。 惚けた雰囲気だが正義感は強い。
おたま
吉松の娘。 好奇心旺盛な幼女で、十兵衛を(猫として)気に入る。
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