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玄武開伝

げんぶかいでん

『ふしぎ遊戯 玄武開伝』(ふしぎゆうぎ げんぶかいでん)は渡瀬悠宇による少女漫画作品。
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概要

ふしぎ遊戯(以下「前作」)とは世界観を同じ、玄武の巫女および玄武七星士を主人公とした物語である。

舞台年代は前作よりも過去である。

2008年頃まで、『少女コミック増刊』を経て『渡瀬悠宇パーフェクトワールド ふしぎ遊戯』で連載されていたが、約2年間の休載の後、2010年より『flowers増刊凛花』10号にて再連載。2013年『増刊flowers』3月号増刊にて完結。
全40話、12巻。


ストーリー

大正12年。17歳の女学生奥田多喜子は、母の結核療養のため、東京から母の実家の岩手県盛岡市に越してきていた。好奇の目で見る人々にも負けない快活な彼女であるが、仕事ひとすじの小説家の父永之助を嫌っている。そんな父がある日、中国での取材を元に「四神天地書」を翻訳し始める。
余命いくばくもない母をかえりみず仕事をする父に嫌気がさす多喜子。看病の甲斐もなく母はそれから間もなく亡くなってしまう。悲しむ多喜子は、父の友人であり幼いころから慕っていた妻子持ちの大杉高雄に思いを打ち明けるが受け入れてはもらえず、更に父親との口論の末に
誰にも必要とされていないと感じた多喜子は、完成した「四神天地書」を破り捨てようとする。すると突然銀色の光に包まれ、本の中に吸い込まれてしまう。
前作では、「玄武の巫女」は本のなかでの200年前に現れて玄武を召喚し国を救ったが、現実世界に戻ったのち父親に殺され、父親も後を追って自殺したと言い伝えられている。


登場人物

玄武の巫女

北甲国の守護神「玄武」を召喚することにより国を救うことが出来る異世界から来た女性。

奥田多喜子(おくだ たきこ)
声 - 雪野五月
主人公。17歳。9月22日生まれ。身長154cm。O型。玄武の巫女であり「四神天地書」の翻訳者・奥田永之助の一人娘。嫌いなものはタコ・雷・父親。高等女学校に通っており、基本スタイルは袴に編み上げショートブーツ。強気で薙刀が得意。活発でとても優しい性格。本に吸い込まれた最初の少女。女宿とは相思相愛の仲。後に結核に感染する。

玄武七星士

玄武の巫女を護り力を与えるために選ばれた者たち。さまざまな人外の力を持ち、生命力も強い。自身が七星士であることを嫌っている者が多い。玄武の象徴色は黒。彼らの体に出る文字の色は黒、光り輝く時は銀色。

女宿(うるき) / リムド=ロウン(李武土=琅煇)
声 - 男性時:櫻井孝宏 / 女性時:長沢美樹 / 少年時代:瀧本富士子
16歳。1月28日生まれ。身長175cm(女性時は165cm)。O型。字は胸(鎖骨下)に現れる。字が現われている時のみ女性化し、風を操る事が出来る。
実は父親に命を狙われている北甲国皇子で、皇位継承権は第二位。ソルエンを兄のように慕っていた。多喜子と恋に落ちるが、玄武を呼び出せば巫女は生贄になる事を知り、多喜子を元の世界に返そうとする。
名前のある必殺技としては、破風裂斬、竜頭空斬がある。

虚宿(とみて) / チャムカ=ターン(馳眸可 旦)
声 - 岩永哲哉
16歳。2月14日生まれ。身長173cm。B型。氷を操り、弓を武器として使う。字は左肩後ろに現れる。
幼い頃に父親を山の妖魔に殺されるが、7年後に七星士達の協力を得て仇を討つ。母親を大事にしている。感情表現が豊か。多喜子に密かに好意を寄せている。後に200年間、斗宿と共に多喜子の神座宝を守護する。前作にも登場。

室宿(はつい) / ザラ-=エルタイ(座等阿 得台)
声 - 緒方恵美
12歳。2月19日生まれ。身長154cm。A型。防御壁となる鉄カゴから針を発して攻撃する。字は右足の裏に現れる。
心優しいが、すぐ籠に閉じこもる気弱な性格。薬草や植物に詳しい。多喜子達と出会う前は、フェンに面倒を見て貰っていた。

壁宿(なまめ)
岩を操る、石(星命石)から生まれた大地の精霊。通常の形態では、字は後ろ頭に現れる。
多喜子が倶東国の軍に捕まるまで言葉を発していなかったが、少しずつ声が聴こえるようになった。普段は小さい(8cm程度?)人形型の体型であるが、大きくなったり、馬や薙刀などに変化できる。

斗宿(ひきつ) / エムタト=チェン
声 - 檜山修之
21歳。12月16日生まれ。身長184cm。A型。水を操る。字は右目に現れ、その眼で人の心を読んだり、その眼を見た者の奥底の記憶を引き出すことが出来る。そのため普段は右目を眼帯や包帯で隠している。
妹思い。虚宿とは昔から面識がある。虚宿と共に前作に登場。前作とゲームでは氷を操るが、今作では頑張らないと出せない。

牛宿(いなみ) / タルマ
声 - 勝生真沙子
41歳。12月29日生まれ。身長155cm。O型。自身の髪を長さをも含めて自在に操り、大きな煙管を武器に使う。煙を操り敵を捕縛することもできる。字は下腹部に現れる。
肝が据わった中年女性。七星士の中では紅一点。紅南国で遊郭の女将代理をしていたが、多喜子の無償の救助により彼女とともに玄武召喚の旅に出る。
実は元宮女であり、宮中に少女時代から何十年と仕えていた。亡き恋人との間に出来た子供を流産していた。

危宿(うるみや) / ハーガス
声 - 子安武人
26歳。1月21日生まれ。身長185cm。AB型。テムダンから命を受けた刺客。七星士の力を吸い取り、自分の力に変換出来る。字は眉間に現れており、双子の兄と字を分け合う形(部首とそれ以外で二分)になっている。七星士として多喜子達に協力するつもりは無い。

危宿(うるみや) / テグ
26歳。1月21日生まれ。身長140cm。AB型。北甲国に捕らえられている。ハーガスの双子の兄。容姿は捕らえられた当時のままで幽閉されていたが、ハーガスが死んだことで青年姿になる。字はハーガスと同じく眉間に現れる。歌を歌うことで七星士の能力を消すことができる。

北甲国

本の世界で最も広い国。守護神は玄武。隣国倶東国に狙われているうえ、無慈悲な皇族の政治により滅亡の危機に瀕している。国土のほとんどが広大な土地で、資源が豊富。首都は特烏蘭(トウラン)。モンゴルをイメージしている。

ソルエン
声 - 小野健一
28歳。1月4日生まれ。身長184cm。A型。女宿の従者。父のタウル(声 - 上別府仁資)は女宿の母の家に代々仕える一族の出身で、共に刺客に狙われる女宿を護ってきた。父親亡き後、逃亡生活に疲れて女宿の事を裏切ろうとした。玄武召喚を願っている。北甲国の刺客(兵士)に剣で貫かれ、火薬が詰まっている防具に自ら火を付け爆死。

ボラ-テ
声 - さとうあい
虚宿の母親。玄武の伝説を信じている。

アイラ=チェン
声 - 矢作紗友里
斗宿の妹。兄を庇い、1年間氷の中に閉じ込められていた。虚宿に淡い恋心を抱く。

巫大師(みこたいし)
声 - 寺田はるひ
偉布礼(イフレイ)で多喜子たちを助けるが、倶東国の追っ手に殺される。

アンルウ巫尊師(みこそんし)
声 - 川澄綾子
精霊と通じることの出来る巫師。転節の石原で壁宿を護っていた。外見は幼女。多喜子に七星士の手がかりを示す首飾り(後の神座宝)を託す。倶東国の奇襲に遭う。

フェン
声 - 吉田小南美
室宿の面倒を見ていた女性。実は刺客。リムドたちに追い詰められ、ハーガスに殺害される。

テムダン=ロウン
声 - 中井和哉
女宿の父親で、皇帝の兄。本来は皇帝の座に就くべき立場であったが、体が腐る奇病に罹り20歳まで生きられないらしい。現在も存命で、病気の影響により左腕は義手。玄武の伝説を嫌い、息子に殺される予言を信じている。女宿が生まれた時から刺客を放ち彼を付け狙っている。倶東国と通じ、北甲国を内部から潰そうとしている。皇帝の座にてリムドと対面、彼に復讐されかかるが、テギルの重臣によってナイフを胸に投げつけられる。

テギル=ロウン
北甲国皇帝。兄を嫌悪している、女宿の叔父。子供は娘ばかりで、跡継ぎがいない。17年前に危宿として覚醒したテグを特烏蘭の何処かに幽閉し、テグの七星士の能力で特烏蘭を護ってもらっていた。兄の指示によりハーガスに拉致され、兄の前で処刑される。占い師を呼んで嘘の予言を占わせた張本人。

エフィンルカ=ロウン
12月18日生まれ。身長160cm。O型。通称フィルカ。テギル・ロウンの娘。ハーガスを知っている。父親とは不仲で、母の死をきっかけに家出をする。ナサルの森に居つき、テグの七星士の能力により、気を失った女宿を看病した少女。ナサルの森の住人で、多喜子たちをナサルの森に案内した。星還りの儀式を行い、ソルエンの魂を成仏させた後も、献身的に女宿の看病をしている。
多喜子たちの北甲国潜入に乗じて、父の暗殺を目的に北甲国に現れる。

倶東国

軍事大国として、勢力は強い。守護神は青龍。資源が豊富な北甲国を狙っている。首都は春封(しゅんほう)。

紫義(しぎ)
声 - 福山潤
17歳。12月23日生まれ。身長171cm。AB型。七星士討伐隊隊長。女性のような美形かつ、冷徹で残忍な性格。七星士壊滅のためなら手段を選ばない。12歳のとき、倶東の宮廷で宦官になり人生に絶望していた所を、玻慧に出会う。玻慧には絶対服従を誓っている。武器は多節棍。相手を容赦なく痛めつける主義。

緋鉛(ひえん)
声 - 谷山紀章
18歳。7月25日生まれ。身長173cm。B型。七星士討伐対副隊長。幼い頃、夜盗に襲われ全滅した村で巡遊中の玻慧に見出され、倶東国軍に加わる。単純な性格。女宿を襲撃した際に右腕を斬り落とされた。自らの義手に武器を仕込んでいる。鉄鞭の使い手。

玻慧(はけい)
声 - 真殿光昭
22歳。8月3日生まれ。身長182cm。O型。倶東国皇太子。巫女討伐の命を下す。北甲国を狙い、密かにテムダンと同盟を結ぶ。伝説の巫女や七星士に興味を持ちながらも、自分の代での巫女の登場は認めないと語る。

紅南国

温暖気候の国。守護神は朱雀。前作で舞台になった国。

ルウデ
声 - 山川琴美
紅南国内の遊郭に勤める遊女で、北甲国出身。北甲国に帰りたいがため脱走したこともある。怨魔に操られて遊郭に火をつけた。

シュヌ
紅南国内の遊郭女将で、牛宿の命の恩人。3年ほど前、怨魔の呪いにより病に冒されていた。病がひどくなり陰魔になりかけて、多喜子と牛宿が取り込まれるところを助け、最期は自我を取り戻し、炎に焼かれて死亡した。

現実世界

大正12年当時の日本

奥田永之助(おくだ えいのすけ)
声 - 大川透
多喜子の父親。小説家で「四神天地書」の翻訳者。多喜子が玄武の巫女となったことを嘆いている。実は「四神天地書」の力で妻の病を治そうとしていた。

奥田美江(おくだ よしえ)
多喜子の母親。夫と娘のことを案じながら肺結核で他界。

大杉高雄(おおすぎ たかお)
声 - 千葉進歩
永之助のファンであり友人。多喜子の初恋の人。出版社に勤務。鈴乃の父親。

大杉鈴乃(おおすぎ すずの)
高雄の娘、8歳、後の白虎の巫女。9年後の昭和7年、17歳の時「四神天地書」に吸い込まれる。

及川(おいかわ)
医者。二度、現実世界に帰って来た多喜子に結婚を申し込むが断られる。結核に感染していた多喜子に薬を渡して去っていった。

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