玉響
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たまゆら
少しの間。ほんのしばらくの間のこと。もしくはR-18のBLゲームのタイトル。
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人の才能が玉となって現れる世界。 古い時代においてその玉は珍しいものであったが、誰もが高度な教育を受けることが出来るようになった現代において、才の玉は一人に必ず一つは現れることがほぼ当たり前となっていた。 誰もが自分の才の玉で、自身を飾り、玉が鳴りあう音の止まない世界。 四つの才の玉を持つ玉枝は、就職活動に励む幼馴染の珠樹をカフェで一人待っていた。 玉樹は現代では珍しく、才の玉を持っていないため、就職活動は難攻していた。 何故、才の玉は人の前に現れるのか。何故、目に見える不条理が起こるのか。 玉枝は才の玉を好きにはなれなかった。だが才の玉を持たない珠樹は才の玉に憧れを抱きながらも、好ましいと思っている。 『才の玉はその人の魂の写し身かもしれない。』 そんな考えに触発されて、巷では才の玉同士をわざとぶつけて、響く音の良し悪しで互いの相性を占う”玉合わせ”という遊びが流行っているらしいと珠樹から聞かされた玉枝は、自身の持つ才の玉を珠樹自身へぶつけて玉合わせをしてみようと試みた。 玉枝は珠樹との相性を占ってみたかったのだ。 だが玉枝の思いは珠樹にも、ぶつけた玉にも伝わらず。鳴ったのは、玉がぶつかった珠樹の額が痛む音だけだった。玉枝が本当に欲しい魂は自分の才能ではなく、珠樹であるのに。 カフェでのひと時を終えた二人は、再び玉の鳴りあう世界へと歩き出して行く。9,934文字pixiv小説作品君が愛してくれた私だから
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海月の月‥奇妙な出来事 古い寺の境内で手毬唄を謡う少女は? 玉響 それは‥今にして思えば僅かばかりの時間 小雨が引き留める 古い寺の境内で着物姿の幼い少女が手毬をつきながら、手毬唄らしきものを 呟くように謡っていた。 「哀れ哀れな比翼連理の者達 幼馴染の恋人たちは 加虐な城主が横恋慕 恋人の若者が出来の良い若者の異母兄 彼、異母兄の瞋恚の炎にも二人は焼かれてしまう 腹黒き城主は男の異母兄の手助けに 彼等、恋人たちの楽しき恋草の日々は ある日に断ち切られて567文字pixiv小説作品 空と君に、永遠の誓いを
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塾からの帰り道。コンビニの肉まんに誘われた若葉は前日から残っていた雪に自転車で滑り、平安時代にタイムスリップしてしまう。牛車で轢かれかけた若葉を拾ってくれた光子さまから、彼女の客人として慣れない日々を過ごしていたが、若葉は自分の世界に戻れないかもしれないことを考え、彼女の侍女として雇われることになる。 ある日。光子さまの旦那さまの家臣に、彼女が旦那さまの元に戻る為だけに、若葉は求婚されたが、光子さまから結婚をするか、自分の元の時代に戻るかの選択を問われる。 若葉は元の自分の時代に戻ることを選択をし、玉響の短い時間でも、彼女と出逢えて良かったと思うのだった。5,114文字pixiv小説作品玉響の宇宙 −シュレディンガーの両片思い−
とある高校の、部員二名の文芸部で、先輩と後輩は放課後の限られた時間、毎日同じ時間を共有します。宇宙が絶えず移り変わっていくように、人生が止まらず進み続けていくように、二人きりの時間もまた移ろい、ゆっくりゆっくり終わっていきます。他愛ない会話が、昨夜見た動画が、窓の外の景色が、容赦なく二人を急かします。それを認識しつつも、あえて忘れようと努めてきたツケが今、ついに回ってきたようです。理性と感情は相反します。二人の両片思いはまるで素粒子のように、互いによって観測されるまで、その本当の姿を現さないのです。3,528文字pixiv小説作品sample古語2・刹那、触れた手
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