概要
食屍鬼街(オウガーストリート)にて真実を知ったジョナサンはディオが父・ジョースター卿の毒殺を企んでいた事を公にし、警察に突き出そうとしたが、ディオは思っていた様な反撃はせず「自首する」と言い始めた為、ジョナサンは拍子抜けしてしまった。
しかし、ディオは不意を突いてジョナサンを殺そうと隙を窺っていた。
その時に同行してきたスピードワゴン が彼の真意を見抜いて告げた。
全文
「おれぁ 生まれついてからずっと暗黒街で生き いろんな悪党を見て来た
だから悪い人間といい人間の区別は「におい」で分かる!
こんな悪(ワル)には出会ったことがねえほどなァーーッ
環境で悪人になっただと?
ちがうねッ!!
こいつは生まれついての悪だッ!
ジョースターさん 早えとこ警察に渡しちまいな!」
「こいつはくせえッー!ゲロ以下のにおいがプンプンするぜッーーッ!!」はスピードワゴンを代表する名台詞となっている。
”生まれついて”の悪
現実世界にも悪人は多くいるが、多くの悪人には悪人になってしまった理由がある筈である。
ジョースター家に引き取られるまで、ダリオ・ブランドーの許で恵まれない生活を送ってきたディオ。環境が全く影響していない訳は無いが、改心する機会はいくらでもあったはずである。
だが、そうしないで他人を自分の利益の為だけに利用し、「自分は『純粋な悪』」だと自覚までする様な性格は、正に生まれついての悪と言うに相応しいのかもしれない。
また、スピードワゴン達の住む食屍鬼街にも、金の為なら何でもするワル等は多く居そうだが、住人達と比較してもディオはスピードワゴンにとって群を抜いて悪だったのだろう。