疫神のカルテ
えきじんのかるて
※注意・警告※ |
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この作品は作者に対する誹謗中傷、およびその対処に伴う作者の精神的負担のため、作者が一切の二次創作を禁止しています。
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既に投稿されているファンアートを非公開とする必要はありませんが、現在作者が対処中の問題の「飛び火」が掛かる恐れがあるため、不安に感じる方は消して構わないとのことです。
医療遂行機構
生物の体内に病巣である【黒色体(ブラックボックス)】が生じると発症する疫病の総称。
不治の病であり、劇中でその特徴は
1:誰にでも発症する
2:原因不明
3:超常能力を発現する
4:治療方法はまだない
と記載される。
また、上記の通り “超常能力を発現する” とあるが、能力の行使権限は殆ど【黒色体】にある為、実態は超常能力を暴発させているに等しく、その脅威から劇中では「死の○○」と多々表現され、国防隊からは「(被害拡大を防ぐ大前提付きでだが)【医療遂行機構】が来る前ならば、罹患者の殺害が黙認されている 」と口にしている。
それもあって、国防隊は基本的に『被害拡大を防ぐ為に【疫神症候群】罹患者の殺害』 を第一義にしており、『被害拡大を防ぎつつ【疫神症候群】罹患者の治療』 を掲げる【医療遂行機構】とは反りが合わず、国防隊は罹患者の情報を【医療遂行機構】の耳に入らないように情報統制をしている(ただし【医療遂行機構】もそれを知っている為、常に国防隊にスパイを常駐させている)。
発症メカニズムはある程度解明しており、以下の通りとなっている。
【黒色体】が患者の体内にある必須アミノ酸の『ATP(アデノシン3リン酸)』を取り込むと、得たそれから【X(イクス)マター】を生成し超常能力を暴発させる。 |
必須アミノ酸を強制的に消費させる都合上、発症者の延命処置は極めて困難であり、更に研究とデータの双方がそろって不足しているのも重なり、現状はレベル(浸蝕度合い)が上がらない内に病巣の早期切除による対処療法しか存在しない。
一方で、レベルが低ければ隔離生活こそ強いられるが、普通に生存はできる模様。
罹患者は往々にして体温が高くなる(約40℃以上)傾向があり、罹患者の患部の冷却によって症状の進行を抑えられるものの、 生物由来の冷気 しか効果がなく、重度の罹患者の場合は業務用の冷凍庫すら冷却効果が見込めない。
また、定期的に患部を冷却する等の条件こそあるが、罹患者によってはある程度ながら超常能力の自発的な行使も可能な模様で、【罹疫部隊】や【タナトロン】のメンバーの大半は【疫神症候群】の罹患者で構成、正しく「毒をもって毒を制す」の物語が展開されている。
【疫神症候群】の種類(順不同)
- 【百度病】
- 体温の異常高温化に加え、罹患者の漿液自体を発火物に変質させる症状。
- 【散血熱病】
- 罹患者の血液が病巣を中心に半ば独立化し、罹患者とは独自の本能を持って暴れる症状。
- 【絶視病】
- ターゲットのあらゆるデータを識別できる眼力を得る症状。無論、行使する程に眼球と脳に多大な負荷が掛かる。
- 【影死病】
- 罹患者の肉体が影のように黒く変色すると同時に、変色した部位が流動体のように変質する症状。発症すると罹患者は24時間以内の死亡が免れないが、それ以上に恐ろしい点として『ATP』を人間でしか摂食できなくなる為、罹患者は死ぬ寸前まで食人に走ってしまう。
- 【吐薬病】
- 体内からあらゆる薬剤を生成できる症状。
- 【獣化病】
- いわゆる獣人と化してしまう症状。桁違いの身体能力を得る代価に燃費が悪くなり、異常な食欲増加や睡眠過多に陥る。
- 【人化病】
- 文字通り人化する症状。症状の都合から動物にしか発症・罹患しない。
- 【透過病】
- いわゆる透明人間と化してしまう症状。罹患者の技量に依存するかは不明瞭だが、気配までも透明=消せる模様。しかも罹患者の血液単体でも効果を発揮し、塗料に混ぜると他の物体も透明にできる。
- 【死体病】
- 罹患者の肉体そのものを【黒色体】に変質させる症状。【黒色体】が持つ『ATP』を貪る性質上、自分以外の生物を無差別に捕食する肉体と化してしまう。
- 【零度病】
- 従来の【疫神症候群】で唯一例外的に、罹患者を超低温にする症状。その温度は絶対零度に達し、無差別に凍害を撒き散らす性質上『生ける天災』とカテゴリーされ、【医療遂行機構】であっても『罹患者の即刻処分』を選らばざるを得ない程に危険な症状。