概要
自動車のボディカラーの中で最も無難とされ、日本でも世界的にも最も一般的なもの。
白は膨張色であるため他の色の車と比べると大きく(立派に)見える、夕方や夜の視認性が高い、夏でも(比較的)暑くなりにくい、補修の色合わせが容易...などのメリットがある一方で、吹雪のホワイトアウト状態での視認性は悪い。
流行の影響を受けにくく、黒い車と並び中古車の査定額も高い傾向があることから車種にもよるが「人気色」として扱われる。ただし、昔ながらのソリッドカラー(単色)の白はライトバンや軽トラックといった商用車のイメージが強く、嫌う人も一定数いる。
ちなみに、現在新車販売されている白い乗用車はソリッドカラーではなく、塗料に光を反射させる素材を混ぜてキラキラと輝くようにした「パールホワイト」のものが主流である。パールホワイトはメーカー問わず有料色であり、他のボディカラーより3~5万円ほど高くなるのが一般的。塗料にアルミ粉を混ぜて光の角度によってシルバーがかって見えるようにした「メタリックホワイト」というものもある。
1980年代の日本は「ハイソカー」ブームでトヨタ車を筆頭に巷に白い車があふれていたが、当時のドイツやアメリカ合衆国では白い車が少なかったため、日本人の無個性の象徴のように言われることがあった。しかし、現在では欧州や北米でも白い車がごく一般的になり、また日本の車のボディカラーも多様化したため、そういった印象は薄れている。