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人物

次期当主である白蓮寺麗人とその妻、白蓮寺暁美第一子の長女

生後半年にも満たないと思われる赤子だが、生まれながらの霊力は低く、しかも男児でなかったことに父親である麗人は失望しており、溺愛されることはなく、父親としての義務を果たしているだけで、あまり関心を持たれてない。

さらに母親である暁美は自分で面倒を見ようとはせず、乳母に任せっきりだったことから、両親共にきちんとした愛情や関心を向けられていなかった。

だが、ある日、部屋に放置されて妖蟲に襲撃されていたところを白蓮寺菜々緒に庇われるが、菜々緒が娘を襲っていると勘違いした暁美が騒いだことで駆けつけた麗人が暁美と共に菜々緒の話を聞かずに暴力を振るい始める。

その時、客人として白蓮寺家に招かれていた陰陽一族の首位で白蓮寺家よりも格上である紅椿家の当主紅椿夜行が麗人と暁美の行為を咎め、部屋に残っていた妖蟲を仕留める。

菜々緒の話を聞かずに感情のままに暴力を振るった麗人と暁美に軽蔑を向けた夜行が、お面が外れたことで絶世の美貌が露になった菜々緒を介抱しながら、出血した血に触れると霊力の高さに感銘を受ける。

そして、菜々緒を娶ることを申し入れると白蓮寺一族の会合を経て承認されたことで菜々緒は白蓮寺家から去ることになった。

麗人は菜々緒の美貌を目の当たりにして手の平を返し、表向きは霊力が高い菜々緒を夜行が娶ることで紅椿家の勢力がさらに拡大することに懸念し、自身の側室にしたいと唐突に提案するが、一族からは猛反発をされ却下されている。

この時、何も話されていなかった暁美は怒りを露にして菜々緒への憎悪を深めている。

その後、麗人と暁美や麗人の母親で祖母である富美子に連れられて皇都の病院を受診するが、将来、妖蟲から受けた傷が残る可能性があるとのこと。

治療の際、祖母の富美子は付きっきりであったが、その場から離れていた暁美は中庭で通院していた菜々緒と再会し、嫌悪感を剥き出しながら、この事を含めた暴言を吐いていたが、菜々緒に異常な愛情を向け始めた麗人が叱責し、その場から立ち去らせている。

その後、暁美が娘を日常的に乳母に任せっきりで放置していたこと、使用人たちに強く当たっていたという悪事や「妻」の仕事でもある「朝餉」を作るどころか、料理の基本すらできてないという有り様であり、その仕事を菜々緒に押しつけていたことが露見すると「妻」として無能だとして麗人から「正妻から下ろす(※)」と告げられる。

※「正妻から下ろす=側室に下ろす」という誤記がよく見受けられるが、「暁美を側室に下ろす」という解釈は本編に一切記載が無く、間違いである。前後の会話から「離縁して本妻の地位から暁美を追い出し、琴美の親権も父親の麗人が貰う」で、菜々緒に危害を加える暁美、離縁された母親を成長した琴美が恋しがることを考えれば側室として本家に残すとは考えにくい。

もし暁美を側室に落とした場合は琴美が廃嫡されるので、唯一の麗人の嫡子で本家の子として生まれた琴美を庶子に落とす所業を初孫を可愛がっている祖母(麗人の母)が許すはずもないし、長老たちも白蓮寺本家の娘として政略結婚に使えそうな琴美をわざわざ廃嫡して価値を下げるとも考えにくい。

ただし麗人が後妻を娶って後妻の子が産まれようものなら琴美が冷遇されるのは確定するため、麗人は菜々緒なら後妻になって実子を産んだとしても、継子の琴美を可愛がってくれるに違いないと再婚相手の筆頭候補に菜々緒を挙げている。

それ以前に麗人と暁美の夫婦仲は、もともと良好であったとは言い難く、麗人が暁美を娶った理由は「彼女が作る「朝餉」が旨かった」というものであり、暁美は美人だが自身の好みではなかった模様。

一方、暁美は村の男性から美人だと持て囃されていることに優越感を得ていたが、心から麗人に恋心を寄せていたわけでもなく、自分に相応しいのは将来の当主の妻という、双方共に呆れるものであった。

菜々緒に逆恨みした暁美は紅椿家に押しかけるが、麻袋のようなものを琴美に見せかけ、娘も共に追い出されたのかと錯覚させるという、菜々緒の性格を逆手に取り、娘でさえもだしに使うという憎たらしい方法で乗り込む。

暁美は夜行に、菜々緒を側室にして自身を正妻にするように迫るが、見事に玉砕。

そして、逆上すると菜々緒が拐われ額に傷をつけられたことで「傷モノ」とされたことに繋がる、菜々緒が大切にしていた簪を盗み出し、結界の外に放り出して陥れていたことを自白する。

バレたことでさらに逆上し、簪を菜々緒に刺そうとするが夜行に止められ、刀で切られそうになる。

だが、菜々緒が陥れられた事の顛末を知り、「当時、子供だったとしても許すことは出来ない行為」だと、その場に現れた前当主で夜行の父親である紅椿夜一郎と側近の妖によって暁美は拘束されて陰陽寮の地下牢にぶちこまれた。

その後、暁美が牢に入ったことで、さらに暴走を始めた麗人が菜々緒を拉致しようと呪符を使って、陰陽寮のひと気がない一室に閉じ込めるという大事件を起こす。

次期当主夫妻が、格上の紅椿家の当主夫人である菜々緒に、現代の罪状で言うのなら殺人未遂、拉致監禁をするという大罪を犯したことで白蓮寺家全体にも影響を及ぼすことになり、白蓮寺家は五家の地位から、その下の地位の後八家の末席に降格されることが決定される。

漫画版では一族の人々にも容赦なく罰が下される中、暁美は琴美を取り上げられた上で結界が張られてない邸宅の外に放り出され、白蓮寺の里から追放される(平民、農民堕ち。)という罰が下されると保身に走った白蓮寺家の人々に対して最後まで罵詈雑言を浴びせていた。

(小説版では地下牢にぶちこまれたままである。)

この際、暁美は発狂しながら娘を案じ、前当主の間人は暁美に対して「悪いようにはしない」と伝えてはいたが、菜々緒の悲惨な境遇を知った翠天宮家の当主である翠天宮英世が、「時代遅れ」と断言するほど白蓮寺家の古すぎる風習や女性の立場が低いこともあり、琴美は霊力が低いことに加えて両親共に罪人であり、一族を没落させた原因であることから良いように扱われるのかが怪しいのである。

長老や里の男たちが暁美を嘲笑しながら「大切に育ててやる」と告げたが、暁美は即座に「嘘だ、絶対冷遇される」と歯噛みし、最後だけ里に残される娘のその後を案じていたほど。

今まで暁美に暴力やイジメを受けていた女中たちや分家の女性たちが、何の罪も犯していない赤ん坊である琴美を「なんで暁美の子の面倒なんて見なきゃいけないのよ」と世話の一切を放棄し、漫画の作画では同情どころか嫌悪感をむき出しにして誰も近寄らないという悲惨な状況だった。

(味方になってくれる祖父母はどちらも負傷や病で伏せってしまい、後ろ盾が全く無い状況だったため)

また、菜々緒が「傷モノ」と迫害されることになった際に、清人は菜々緒が将来的に美しくなると予想し、その美貌に惚れ込んだ里の男たちと関係を持ち、霊力が高い子供が生まれることを危惧したことで、菜々緒が人に嫌悪感を抱かれてしまう猿面をつけさせられる経緯があったことから、琴美は白蓮寺家の中でも祖父母である富美子や清人に守られない限り、将来的には菜々緒とは違う意味で酷い目にあった可能性もある。

一方で麗人は保釈金が払われたことで軟禁状態の白蓮寺家に戻るが、懲りずに菜々緒を求め、それを咎めた父親の清人と揉み合ったことで邸宅が火事となり、逃げようとした間人が転倒して骨折し、富美子が病に倒れるなど、さらに悲惨な末路になる。

代わりに五家に昇格した藤堂マリア率いる藤堂家に厳重に監視される羽目になるが、忌み子のように扱われていた琴美の面倒を見ようとする女性がいなかったため、哀れんだマリアが自ら引き取って養育することになり、琴美のことを案じていた菜々緒は安堵していた。

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