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CV江口拓也

概要編集

白蓮寺家の次期当主。

物語冒頭では許嫁同士だった白蓮寺菜々緒を可愛がっていたが、彼女が猩猩に攫われ傷を付けられたことを知ると突如態度を一変させて「猿臭い」と罵り、縁談を破棄する。

その後、正妻となった白蓮寺暁美とともに菜々緒に対して暴力を振るうなど虐待をしている。



人物編集

菜々緒の元許嫁でおよそ1年後には彼女と婚姻を結ぶ予定であった。(物語冒頭では19歳。現在23歳)

現在は暁美と婚姻を結んでおり、一人娘である白蓮寺琴美がいる。


見かけは好青年の色男。

しかし、本性は白蓮寺家の因習に染まりきっている身勝手な人物であり、差別意識が高い。

そのため、猩猩に攫われ傷を付けられた菜々緒を「傷モノ」として嫌悪感を表している。

また、暁美を正妻にした理由も「顔や性格は好みではなかったが料理が美味かったから」という散々な理由である。また、やや夫としていい加減な所もあり、目先のことしか考えられず、思慮深くない面がある。

いわゆる女の敵といえる人間性をしている人物。



紅椿夜行とは同世代の当主と次期当主という立場で交流をしていたが菜々緒が暁美の情けで屋敷で働かせていたのにもかかわらず、娘の琴美を嫉妬で襲ったと報告した暁美の話を鵜吞みにし共に菜々緒に暴力を振るっていた現場を見られたことで彼から咎められるのと同時に軽蔑されてしまう。

(菜々緒は妖蟲に襲われていた琴美を庇っていただけで、暁美が麗人に言った言葉は菜々緒が自分に対しての復讐で琴美を襲ったのだと思い込みをしただけではある。また、夜行に弁明をした際に彼から琴美に妖蟲に襲われてできた傷があると指摘され、上述の通り目先のことでしか考えていないと非難された。)


夜行が菜々緒を娶ることを申し出ると白蓮寺一族での会合で「紅椿家の立場が自分たちよりも上がってしまう」という理由で反対をする。


だがそれは表向きで前述の件にて菜々緒に折檻していた際に偶然、猿面が外れた菜々緒の美しい素顔に見とれ、再び彼女に惚れ込んでしまったためである。表向きでは正当な理由を付け「側室」として菜々緒を傍に置かせようと目論んだが菜々緒と夜行の婚姻が決定されてしまった。


次第に嫉妬から夜行が「無理やり菜々緒を連れ去った」と思い込むようになる。










暴走から破滅へ(ネタバレ注意)編集


皇都の病院で菜々緒と再会した際には彼女に嫌悪感を向ける暁美をよそに異様とも思える眼差しで見つめており、さらに菜々緒が自分が贈った簪を持っていたことからまだ自分を想っていると思い込み始める。


そんな中、暁美が「娘の琴美を乳母に任せっきりで自分で世話をしようとしない」、「使用人たちに当たっていた」、「今まで作られていた料理は菜々緒が作ったもので自分の手柄にしていた(実際の暁美の料理は壊滅的)」などの数々の悪行を重ねていたことが判明すると失望し、暁美に対して側室に降格させることを告げ、菜々緒を取り戻して正妻にさせたい思いにますます傾倒していくことになる。


だが、親族たちから「傷モノの菜々緒を正妻にしたくない」、「紅椿家を敵に回したくない」などと猛反発をされ、咎められる。

父親の清人によって菜々緒に長年付けさせていた猿面に自分が忌み嫌うように呪術が施されていたことで彼らに失望して、一切の忠告を聞き入れず無視する。



他家に嫁いだ白蓮寺家の女性たちを使って、他家の情報を掴んでおり、次期当主としては一応暗躍はしていた模様。



暁美が悪天候が迫る中で紅椿家の方向に歩いていたのを、間者の女性から報告されると冷静な表情ながら暁美の強行を悟った様な雰囲気を纏っていた。



そして、暁美が収監されると陰陽寮を訪れていた菜々緒を呪符によって惑わせてひと気のない部屋に拉致し、彼女を追いつめて愛情を告白する。

菜々緒に対して今までの所業は猿面にかけられていた呪術のせいだと弁明をするが彼女からは猿面を着ける前から「猿臭い」と罵っていたこと、また自分に惚れ直しているのは化粧で傷を隠し薬を飲んで妖印の匂いを消しているからだとを指摘され、当然のごとく、拒絶されてしまう。


業を煮やした麗人は、菜々緒を押し倒して何をするかと思いきや、菜々緒にとってのトラウマである猿面を懐から取り出すと、家系の呪術を使い4年間あった虐待を受けた仕打ちに関する記憶を消すという強硬手段を取り、菜々緒に強制的に面を付けて呪術を使い消そうと強行する。だが、夜行との出会いを通じ、暁美さえもいい負かすほど精神が逞しくなった菜々緒から暗示を唱えるのに夢中になっている所をその隙に持っていた簪で腕を突き刺されるという反撃に遭う。そして菜々緒の危機を察知した夜行から殴られ、夜行に「何度菜々緒を傷付ければ気が済む」と彼の本気の殺気に怯えるが、「自分の方がいい、菜々緒は簪を持っているのは自分をまだ好きだからだ」と負け惜しみを唱えるが、それを聞いた菜々緒はクズな態度に激怒。猿臭いと言い放ち、暁美と共に自分を虐げたのにもかかわらず、図々しく卑しいと指摘。さらに持っていた簪を投げつけられ呆然とする中、菜々緒からは「菜々緒(私の)の人生に若様(貴方は)は要らない」ときっぱりと決別を言い渡され、打ちのめされるがまま夜行と前鬼に連行されて独房に収監された。



その後、清人と隠居の身であった間人までもが紅椿本邸の外で土下座をする事態へと発展し、白蓮寺家を除いた陰陽五家での会議で女性を使って情報を掴んでいたなどの余罪が出たことで一族もろとも断罪されることになり、陰陽五家から陰陽後八家の末席(陰陽一族の中では最下位)に降格することになった。

間者として密通していた多くの女性は離縁された。



しかし、自身は保釈金を支払われたことから釈放され村に戻ることになったが行き過ぎた行動で起こした罪によって新しく陰陽五家に昇格した藤堂家によって厳重に監視される羽目となった。

妻である暁美と同じく紅椿家の当主の花嫁に手を出そうとしたという罪は大きく、白蓮寺家の没落及び解体を招いてしまった。

(漫画版では、屋敷に連れ戻されても罪を認めずに菜々緒を連れ戻そうとしていたが咎めた清人と揉み合いの末に負傷させたり、錯乱状態となって火をつけてボヤ騒ぎを起こしたりと一家共々散々な末路を送っている。)


彼もまた白蓮寺家の因習に染まりきってしまった被害者でもあることを忘れてはならない…。






余談編集

  • ボイスコミックでの中の人がイケボが定評な声優であったため製作者陣は罵る台詞を猛烈に期待していた模様。











関連タグ編集

傷モノの花嫁


白蓮寺菜々緒

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