CV梅原裕一郎
人物
退魔の一族である紅椿家の若き当主。25歳。
代々紅椿家の血を引く者に現れる吸血体質の男性であり『椿鬼』と呼ばれている。
皇國陰陽寮の壱番隊隊長を務めており、『皇國の鬼神』(皇都の英雄とも言われている)と評されてる実力者の美青年。
親友である翠天宮幸臣からの提案で高い霊力を持った女性を伴侶にするべく、白蓮寺家に訪れていた際に噂で聞いていた猿面の少女である白蓮寺菜々緒と出会い興味を持つ。
その後、白蓮寺麗人やその妻である白蓮寺暁美から娘の琴美を襲ったと言い掛かりをつけられて手酷く暴力を振るわれていた菜々緒と再会し、救い出す。
その際に霊力が高かったこと、酷く虐げられてきた彼女を憐み、また同時に好意を持っていたことから婚姻を結んだ。菜々緒にとって命の恩人と同時に敬愛と好意を寄せられることとなる。
少し粗暴な性格だが人一倍正義感が強い好漢であり、麗人と暁美を始めとした菜々緒を奴隷同然に扱っていた白蓮寺家に対しては軽蔑するのと同時に敵視している。
吸血体質である椿鬼は霊力を持った伴侶から生き血を吸わなければ弱体化することから霊力が高い菜々緒を娶ることに至った。
その上でこの結婚は打算だと言い切る一方で、打算だからこそ必ず幸せにすることを彼女に誓っている。
そのため、古臭い因習に染まり切っている麗人や暁美たちが、見違えるほど菜々緒を妻として大切にするほどの溺愛ぶりとなる。
なお、帝都で勤務しているためか、世間知らずに育った菜々緒にカフェでプリンや滋養のためにチョコレート、そしてのちの白蓮寺の騒動後にはアイスクリーム(漫画版ではクリームソーダ)をご馳走している。
菜々緒の手料理が好物で吸血以外では彼女の手料理に絶賛している。
また代々、椿鬼である者は正妻と同時に側室も娶っており、側室はただ吸血されるだけの血袋という存在であることを知ってしまった菜々緒に誤解されてしまうが、菜々緒以外に妻は娶らないと決めている。
これを口実に霊力が高い菜々緒を「側室」に追い落として自分が「正妻」になろうと近づいてくる者やまた、彼女を取り戻そうとする者が現れるもことごとく否定している。
過去に菜々緒の立場を奪い、紅椿家での彼女の居場所を脅かそうとした暁美やくだらない妄言や浅ましい行動を繰り返して精神的に彼女を苦しめさせた麗人に容赦なく制裁を下した。
過去
先代の椿鬼が亡くなったことで椿鬼の能力を宿し、紅椿夜一郎と紅椿朱鷺子の次男として誕生するがある日、乳をあげようとした朱鷺子の指を噛んでしまったことで恐怖を抱いた彼女から拒絶され、冷遇されるようになってしまう。
幼少期には子供心から朱鷺子に一輪の薔薇の花を贈ろうとしたが彼女から化け物だと拒絶をされ、兄である鷹夜から非難されたことがトラウマとなり、自分の思いを踏みにじらたことで次第に諦観するようになってしまい、彼らを軽蔑するようになった。
父親の夜一郎と妹の小夜子、夜桜は自身の味方となって彼らから支えてもらいながら成長していき、実力もつけると夜一郎から当主の座を譲られる。
だが、朱鷺子は夜一郎の決定を非難し、長男の鷹夜がなるべきだと我が儘を言うが夜行が椿鬼として誕生した時点で鷹夜が当主になることは絶望的であった…。
そして、業を煮やした夜一郎によって朱鷺子と鷹夜は別邸に追い出されてしまっている。
斎園寺しのぶとの関係
夜行が当主になる前に斎園寺しのぶとは婚約者同士ではあったが、彼女とは話が合わず、異性としての好意を抱いていなかった。
そんな中、悪意を持った朱鷺子が破談にさせようとしのぶに椿鬼の吸血行為の恐ろしさを吹き込むが逆におとぎ話に憧れを抱いていたしのぶの好奇心を刺激させて彼女から吸血行為をせがまれてしまう。新鮮な血を摂取できていなかったことから本能に勝つことが出来ず、本能に身を任せてしまうが噛まれた痛みに耐えることができなかったしのぶから拒絶されて婚約は破談となってしまう。だが偶然にも夜会にて妖が襲撃し討伐した際しのぶを守ったために彼女から異常な執着を持たれることとなる。また、しのぶに対しては微塵にも未練はなく、むしろ白蓮寺の血が流れているため自分の地位と注目されたいという私利私欲で、自分と再婚したいと縋る姿に暁美ではなく麗人を重ねている。しのぶが何度も浅ましい行為を繰り返し、菜々緒を蹴落とそうとする姿に激怒。ついに面と向かって彼女を拒絶するが、しのぶが菜々緒に対し逆恨みを起し始め、ついには周囲を巻き込む大騒動を引き起こしその最中、菜々緒にも危害を与えたため本気でしのぶに対し「許さない」と彼女を一喝し、事実上互いの縁は切られることとなった。
関連タグ
- 久堂清霞:やや粗暴だが結婚を機に不幸なヒロインを心から愛すると誓った美青年繋がり。戦闘力が高くて名家の当主を務めていて母親と上手くいっていないところも共通している。